ゴンドラの唄 ~ 歌詞の揺れ ~ 譜割りの妙
この夏某ボランティア合唱団で訪問コンサートの演目にしている吉井勇/中山晋平「ゴンドラの唄」(1915)は、今更お浚いの必要も無いような国民的愛唱歌のように思われる。思考のちょっとした隙間にふと口を突いて出てきたりする。 今日もバス停でボーっと待っていると、「Danny Boy」に次いで「ゴンドラの唄」の一部が頭に浮かんだ。 メロディーに載せて“あーすのーつきーひは...
View Article異調並行唱③ ~ 童謡「シャボン玉」② ~ 下方転調
今日も某施設の“歌う会”で「シャボン玉」が異調並行唱になった(異調並行唱②~童謡「シャボン玉」~ 直感的... 2018/7/26(木))。不思議なので、ヴォイスレコーダーの録音ファイルをチェックした。 カラオケ音源はハ長調で始まっていた。皆さんも当然ハ長調であった。...
View Articleタイムライン ~ ヘッドライン ~ トピックス
我がEメールの着信の殆どは企業の宣伝、販売促進や団体の広報である。件名に興味が湧かなければ開くことも無くゴミ箱行きだ。 新聞社などからのニュース便も例外ではない。速報などというのも随時配信されるから、その数は相当なものだ。面倒なら購読しなければよいとは言うものの、重要なニュースは逃したくないとの気持ちあり、ディレンマである。...
View Article童謡「シャボン玉」③ ~ 風々吹くな ~ 風は必要
先月来、童謡「シャボン玉」を素材に異調並行唱の不思議を取り上げた。この童謡のメロディーについては、5年前に既存曲活用の例としても書いたことがある((両津甚句~童謡「シャボン玉」~讃美歌「主われを愛す」2013/6/18(火))“結局、讃美歌と両津甚句を上手に取り込んだ曲であると見做せなくない”)。 実は、もっと単純な疑問を歌詞について抱いている。 シャボン玉 (1920 or...
View Article訪問コンサート ~ 突然デュェット ~ 突然難聴
台風一過、蒸し暑い中、またまた施設訪問コンサートに参加して来た。 演目は≪助っ人出演~ Danny Boy ~男声二重唱 2018/7/14(土)≫の時と同じだが、曲順と一部演奏形式が違った: 1.夏は来ぬ (混声二部) 2.浜辺の歌 (混声二部) 3.遙かな友に (混声二部) 4.Danny Boy (男声二部&ピアノ) 5. ゴンドラの唄 (斉唱) 6.真っ赤な太陽 (斉唱)...
View Article五山の送り火 ~ 正高信男教授 ~ テナガザルの音声コミュニケーション
次のようなウェブニュースに接した: 五山だけじゃない?幻の送り火「い」の痕跡か 京都大学が発表 京都のお盆の風物詩「五山の送り火」、かつては今よりも多くの山で行われていたといいますが、詳しい場所はわかっていません。京都大学は、京都市内の山で送り火が行われていた可能性のある痕跡を見つけたと発表しました。...
View Articleジャン・ジャック・ルソー ~ 音楽・言語同源論 ~ 歌から言語が生まれた?
昨日話題にした正高信男教授の≪歌から言語が生まれた?≫説に関連するエッセーを、偶然手にしたPR誌『ミネルヴァ通信 究』No.089(8.2018)で読んだ: 子育ての自然誌 狩猟採集社会からの眼差し(五) ルソーの野望(高田 明)...
View Article素数無縁日 ~ 2020オリンピック年 ~ サマータイム論議
本日の日付けは、およそ素数に縁が無い。西暦、皇紀、和暦いずれにおいても、表示桁数に拘わらず素数にはならない。月日だけの813も3の倍数だ。 西暦年数を動かしてみると、直近前回の素数は20090813 だった。次回は20200813 となる。こちらは、世上喧しいオリンピック開催年だ。その次は20260813...
View Article帝都復興の歌 ~ 小林愛雄 ~ 恋はやさし野辺の花よ
昨日は来たる28日の訪問コンサートに備えての練習を行なった。月1回だけの練習の中に沢山の曲を詰め込むので、大まかに音合わせが出来れば善しとする。今回は特に欲張った内容で、結局割愛せざるを得ないものも複数あった。...
View Article浜辺の歌 ~ 縮約の歌詞第3節 ~ 誤解の“ぬれもせじ”
某所の≪歌う会≫で、講師(ソプラノ)が林古渓/成田為三「浜辺の歌」を独唱した。 彼女がイタリアで修業中、スランプで悩んだとき、師が“日本にこんな素敵な曲がある”と言ってメロディーを歌ってくれた思い出の歌であるとのことだ。 “歌詞は通常2番までであるが、実は3番もあるので”と言い、3番まで歌った。 現在一般に歌われる「浜辺の歌」の歌詞1,2番は次の通りで、これについては問題は無い: 一、...
View Articleモールダーウ ~ モルダウ ~ モルーーーダウ
某合唱団で用いている混声3部「モルダウの流れ」の楽譜(岡本敏明作詞、スメタナ作曲、小山章三編曲)の譜割り(詞割り?)が気になって困る。 “モルーーーダウ”と歌わされて、気持ちが萎えるのだ。これまで幾種類かの作詞、編曲で同曲を歌っているが、いずれも“モールダーウ”などのように、“ル”は短音であったと記憶する。...
View Article北上夜曲 ~ 混線 ~ 惜別の歌
某所の≪歌う会≫、約20人で「北上夜曲」を歌った時、当方のメロディーが皆さんと違っていた。聴き覚えで歌っている積りだが、どうも外れているらしい。 帰り道、メロディーの違いを反芻しているうちに頭の中が混濁し、どちらがどちらか、あやふやになった。 しかも、全然別の歌が浮上して来た。「惜別の歌」だった。どうも出だしがそっくりであるように思われた。 メロディーの出だしを並べて比較した: 我が「北上夜曲」...
View Article四の字固め ~ 悲しみの縁 ~ 骨髄に達する
講談社のPR誌『本』9月号の特別企画≪熟練校閲者からの挑戦状≫が面白かった。同社の新刊「間違えやすい日本語実例集」の宣伝を兼ねた、用字の間違い捜し問題集である。 初級編10題のうち、“四の字固めが決まって、相手はギブアップした”の間違いが解らなかった。 答は、“四の字固め”→“4の字固め”とあった。これはプロレスに親しんでいなければ解らないようだ。...
View Article猛暑中訪問コンサート ~ 猛暑中変調 ~ 非論理支配
猛暑がぶり返した。既にバテバテの老躯に鞭打つようにして施設訪問コンサートに参加して来た。 集合時間が12:30となっていたが、他用の都合で11:50頃に施設の前に着いてみると、先着したメンバーが二人、屋外のベンチに掛けて待っているではないか。既に35℃になっていたと思われるのに、施設に遠慮して外で時間をつぶしていたのだ。...
View Article片蔭 ~ 底ベニ ~ 終戦忌
某句会に顔を連ねていた時期があった。名簿の上だけの会員になり下がって十余年、いまだに事務連絡が届く。Eメールのお蔭だ。 直近句会の報告に目を通した。定例のことで、互選高得点の句が列挙されている。今回は7句であった。情緒的にはいずれの句も、なるほどと感じ入った。 しかし、理屈っぽい当方に違和感を催させるものもあった。 先ず、最高得点句: 片蔭は妻に残して坂の道...
View Article特養ホーム・コンサート ~ 二人奮闘 ~ 関東大震災復興支援ソング
特養ホーム東山(目黒区)訪問コンサートは男声二人だけの些か寂しい舞台となった。欠けた2,3人分の穴を埋めるため、いつもよりエネルギーを多く消費した。図らずも身体の活性化に繫がったかも知れない。 こんにちは(出演者輪唱)砂山(山田耕作)月見草の花海(松原遠く)芭蕉布モスクワ郊外の夕べ琵琶湖周航の歌月の沙漠秋でもないのに知床旅情帝都復興の歌、復興節憧れのハワイ航路お元気で(出演者輪唱)...
View Article免許更新認知機能検査 ~ 挿絵記憶力 ~ ダミー問題
運転免許証の更新に備えて、いわゆる後期高齢者用の呆けテストを受けて来た。正式には、認知機能検査と言うらしい。 このテストを受けるための予約がひと騒動だった。近隣地区の自動車教習所に電話を入れると、いずこも予約満杯で断られた。面倒だから免許証は放棄しようかとも思ったが、何かと役に立つ身分証明書でもあるし、一旦手離した後の再取得の困難さを考え、踏み止まった。短気は損気。...
View Article素数遊び ~ 「0」累桁法素数 ~ 桁数列の階差
本日で暦の夏は終わる。猛暑の夏の締めに相応しく、35℃を上回った。脳味噌が泡立ちそうで思考力が心許ないが、偶には素数遊びをしよう。 日付けから行くと、本日は皇紀7桁表記の「2678831」が素数だ。この中の「8831」「31」も素数だ。 単純な「0」累桁法で「30…1」タイプの素数出現を探ってみた。( )内の数が素数の桁を示す: (2)31,(4)3001, (8)30000001,...
View Article九月一日 ~ 1年三分点 ~ 三重陽
今日から暦の上の秋。また、関東大震災(1923年)記念日、二百十日の謂われに因んだ防災の日ということで、気分の改まる日である。 数字遊びにおいても、9月1日は異彩を放つ。平年の年央日が7月2日である顰に倣えば、9月1日は第2三分点に当たる。年始からこの日までの日数が244日、この日から年末までの日数が122日で、その比が2:1になることを指す。第1三分点は5月2日である。 今月の素数日は次の通り:...
View Article歌の会 ~ 幼児クラス風 ~ 指導充実
今日はスケジュールが真っ白だった。たまたま某施設で某サークルの月例≪歌の会≫があることを知っていたので退屈しのぎに行ってみた。以前にも数回参加したことがあり、幼児っぽい軽体操や遊戯まがいの振りつけを取り入れていることが判っているので、当方のお気に入りではないのだが、退屈には勝てなかったわけだ。...
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