今日はスケジュールが真っ白だった。たまたま某施設で某サークルの月例≪歌の会≫があることを知っていたので退屈しのぎに行ってみた。以前にも数回参加したことがあり、幼児っぽい軽体操や遊戯まがいの振りつけを取り入れていることが判っているので、当方のお気に入りではないのだが、退屈には勝てなかったわけだ。
準備体操を敬遠するつもりで、定刻より二十分ばかり遅れて入室した。先客は老女ばかり8名、ちょうど遊戯まがいの歌の最中であった。そのあとで発声予備の柔軟体操が始まった。思惑を完全に外されてしまった格好で、要領の悪さを痛感した。
実際に歌ったのは、童謡「虫のこえ」とクリスマスキャロル「ひいらぎかざろう」の2曲だけだった。
「虫のこえ」はともかく、「ひいらぎかざろう」は随分気が早いと思った。怪訝な表情を読み取ったかのように講師が説明したところによれば、12月下旬に某所で晴れがましく発表会に出演するので、しっかり練習するため早目に着手するのだそうだ。幼児グループとの共演なので特に入念に準備するのだとか。
このまま行けば、幼児クラスにどっぷりと漬かることになる。月1回ぐらいは気分転換も悪くないか。講師は音大出の若いお嬢さん二人組という点も評価しよう。念のため注釈すれば、年輩の講師になると、手抜きが目立ち、指導内容がマンネリ化する傾向があるのだ。認知症が疑われるケースもある。
こちらのお嬢さん二人組は、手抜きなど微塵も感じられず、毎回真剣に、時間一杯奮闘している。指導内容に、幼児っぽさは別として、工夫が見られる。発声の要領、リズム感の訓練、歌の表現の仕方などは当方も大いに得るところが有る。歌う時間や曲数の少なさを補うに十分である。