本日の日付けは、およそ素数に縁が無い。西暦、皇紀、和暦いずれにおいても、表示桁数に拘わらず素数にはならない。月日だけの813も3の倍数だ。
西暦年数を動かしてみると、直近前回の素数は20090813 だった。次回は20200813 となる。こちらは、世上喧しいオリンピック開催年だ。その次は20260813 と、僅か6年後である。この数域の素数確率約5%に照らすと随分短い間隔だ。逆に間隔が長いケースもあるから気にすることも無いが。因みに、その後の素数は20480813 で、平均的な間隔だ。
ところで、次のオリンピックは真夏真っ盛り、酷暑の次期に当たることで関係者が悩んでいるそうだ。何を今更、の観がある。招致活動や日程起案の際に気付かなかったとでも言うのだろうか。
酷暑オリンピック対策の一環として夏時間(サマータイム)制の採用を検討しているとも伝えられる。本末転倒も甚だしいと言わざるを得ない。時期を外せば済むことではないか。
真昼間を避けるだけで済む簡単な策だが、関係者たちの力の及ばない所で日程が決まったのであろうことも想像に難くない。欧米TVでの実況放映に最適の時間帯に合うとか合わないとか、大スポンサーの御意向が難しいとか。商業オリンピックの実体に鑑みれば、世界中での興行収入の最大値を実現するための開催時期なのだろう。
少し現実的な酷暑対策を想像してみると、屋外競技の実施を東京の比較的涼しい時間にすることが挙げられる。これは既に提言がなされているようだ。これで酷暑問題が解決されるならば、夏時間制からの離脱に向けた世界情勢の中で、その採否に悩まなくて済む。
蜜を求める蟻の如く商業オリンピックに群がる団体、業界、人々の広がりを思うと、その経済的影響の大きさも想像される。それが社会にとって善であるのか否か、考えることが必要だ。物質的GDP至上主義は脇に措こう。