青木 高志~金木 博幸~鈴木 慎崇
夕方のアトリウムコンサートを聴いた。開演のかなり前に行ったのだが、ハンカチなどの小物で関取りする不在地主で満席だった。既に立ち見(立ち聴き?)の人も大勢だ。毎度のことではあるが、今夕は特に盛会のようだった。主催者側の触れ込みは次の通り:~知性と情熱のヴァイオリニスト!!~『青木 高志の世界』 若くして東京フィルコンサートマスターに抜擢され、25年間培ってきた経験・感性が結実する青木高志渾身の夜。...
View Article数学者・志村五郎⑫~六法(六方)~アクセント
志村先生は歌舞伎にもご興味をお持ちだったようで、松本幸四郎がTVで、「六方を踏む」ことを説明する際の「六方」のアクセントに注意する。「方」にアクセントがあると言う。「三宝」、「四方」と同様に後ろにアクセントがあると仰る。 ところが、その番組で幸四郎の相手をするTV局側の人が、「六」にアクセントを置いていたと呆れている。幸四郎の発音を何回聞いても変わらず、相手から学ぶ意識が無いと結論する。...
View Articleクルーグマンマクロ経済学~日本経済~無意味な橋
「クルーグマンマクロ経済学」(東洋経済新報社 2009.4.2)を姉妹書である「クルーグマン ミクロ経済学」(2015/1/25(日))に続けて借り出したのだが、やはり、きちんと読むには大部過ぎて、結局パラパラめくりながら項目を流し見る程度に終わった。 目に付いたのは、「ミクロ」同様、日本経済の経験に注目していることだ。...
View Article転倒~救急外来~休業
昨日午後、路上で転倒し、手足、顔面を損傷した。偶々、大学病院の近くだったので、自力で救急外来を訪れ、処置して貰った。目と指先が不自由になったので、暫く当ブログを休まざるを得ない。間の悪いことに、コーラス活動も佳境に入ったところだった。お岩さん風の顔面を覆い隠して出演することになりそうだ。
View Articleクルーグマンマクロ経済学②~日本のデフレ~インフレ誘導
「クルーグマンマクロ経済学」(2015/2/11(水))でもう一つ目に付いた項目は、《第16章 インフレ・ディスインフレ・デフレ》における日本経済への言及である。IMF資料を基に、次のように記述する:...
View Article数学者・志村五郎⑬~天野貞裕~おだて
志村先生は戦後、旧制第一高等学校に入学した。当時の校長は天野貞裕(在任 1946年2月9日- 1948年2月7日)で、入学式で次のように訓示したそうだ: “諸君は大勢の中から選ばれた者であるから、大いに自信をもってよろしい。” 志村先生はこの言葉が気に入ったようで、天野校長は学者というより、教育者であると評価している。曰く、人を適当におだてるのは大切なことであると。...
View Article川守田英二~ナギァド・ヤラ~ヘブライ起源
川守田英二「日本ヘブル詩歌の研究 上・下」(日本ヘブル詩歌出版委員会1956、八幡書店 1987)を借りてチラチラ読んでいる。川守田英二氏は、謎の東北民謡「ナニャドヤラ」ヘブライ起源説の元締めである。曲名は川守田流では「ナギァド・ヤラ」である。...
View Article川守田式ヘブライ語源学~江戸~伊勢音頭
東京の旧名「江戸 エド」は、①入江の門戸、或いは②アイヌ語の「エト」(岬)に由来するという見方が有力であるらしい。欧米人の書き残した記録から見て、「エド」は、元々「イェド」と発音されていたと思われる。 皇室ユダヤ起源説の川守田氏によれば、「江戸」はヘブライ語「エド」(会衆 Congregation)に由来する。ヘブライ語「エド」はどのように発音されるのか判らないが、ローマ字表記ではYDH...
View Articleアカデミー向丘まつり~一段落~再出発
きょうは既報の通り《第29回アカデミー向丘まつり》の合唱発表に参加した。 ピ ク ニ ッ ク 萩原英一/イングランド民謡/宮崎滋か あ さ ん の 歌 窪田聡作詞・作曲沙 羅 の 木 森鷗外/信時 潔・小松耕輔・下総皖一ペ チ カ 北原白秋/山田耕筰・今川節と も し び...
View Article数学者・志村五郎⑭~球面三角形~一番簡単な定理
志村先生の「記憶の切繪図」には数学的な記述は無いと書いた(2015/2/4(水))が、簡単な文章表現で、“球面三角形の内角の和は二直角より大きい。その差は三角形の面積に比例する。”というような命題の記述はある。...
View Article麦の唄~人生訓~印象変遷
月に一回、童謡・唱歌を大勢で歌う某団体のテキストに「麦の唄」という楽譜(メロディーのみの簡易譜)が掲載されていた。簡単そうなので目で追って行ったのだが、頻繁に転調するうちに音程を見失ってしまった。...
View Article冬を待つ城~褐色(かちいろ)(濃紺)~当て推量
かなり前に予約していた 安部龍太郎「冬を待つ城」(新潮社 2014.10)を漸く図書館から借り、読み始めた。スケール大きく語る歴史小説は面白い。骨格は史実に拠り、肉付けは著者の創造ないし想像で臨場感を演出し、読者を引き込み、先へ先へと読み進ませる。 九戸政実の乱という合戦が戦国末期、今から424年前の天正19 (AD1591)...
View Article冬を待つ城②~能登屋五兵衛~ユダヤ人東漸説
安部龍太郎「冬を待つ城」に、何と丁度一週間前に取り上げたユダヤ人東漸説(川守田英二~ナギァド・ヤラ~ヘブライ起源 2015/2/18(水))が使われていた。古代日本に養蚕の技術を伝えたのが、ヘブライ王国、ユダヤ民族の末裔たる渡来人“秦氏”であると。...
View Article出前コンサート~特命「花は咲く」~イヴェント集中日
老人福祉施設へヴォランティア合唱団でコンサートの出前をしてきた。当方十数名、お客さん三十名ほどだった。元気な人が多く、出演者をタイミング良くからかう(激励する?)頭の冴えた人もいた。こういう時は歌い易い。管弦楽班も一緒だったが、ヴァイオリンの出来が悲惨だった。頼りになるM嬢が風邪ひきとかで不参加だったのが響いたようだ。男声陣も威張れたものではない。先生お気に入りのテノール・バス各1名が不参加で、彼ら...
View Article春の唄~あねといーもとの~あねといもーとの
春も近いこの時期、訪問コンサートの定番曲に「早春賦」「どこかで春が」「春の唄(歌)」「春よ来い」などを数える事が出来る。ヴォランティア合唱団では今季、喜志邦三・詞/内田元・曲「春の唄」を採用した。何故か単旋律の楽譜を以前から使っている。ある時期偶々使ったものを漫然と踏襲しているのだろう。“合唱団”を名乗るグループとしては物足りないと思うのだが、皆さん無頓着だ。...
View Article植物耐凍結性~館野正樹教授~水分子凍引
極寒に耐える動物は面白い話題だ。凍結した魚を叩き割れば死ぬが、そっと解凍してやればまた泳ぎ出すというような話を昔聞いて感心したものだ。最近も、クマムシとかヌマエラビルなどという最強の生物(動物)が関心を呼んだ。...
View Article社会ツーリズム~EU市民~移動・居住の自由
《機》2015.1(No.274)の連載記事『ル・モンド』紙から世界を読む142 「社会ツーリズム?」(加藤晴久)が面白かった。 十数年前からだろうか、グリーン・ツーリズム、エコ・ツーリズム、アグリ・ツーリズムなど、単純な物見遊山ではないことを強調する観光商品が目立ち始めた。医療ツーリズム、奉仕(ヴォランティア)ツーリズムなどもあるようだ。...
View Article展示マグロ壊滅~無為無策?~復旧の要否
昨年来、新聞の社会面を賑わせた事件に、水族館のマグロなど大量連続死がある。殺人事件とは違い、あまり深刻さは醸し出さなかったようだが、公共展示施設における目玉動物のほぼ全滅という悲惨な事態は看過できない。...
View Articleわれら愛す~歌詞補作~山田耕筰版音取り
「われら愛す」(作詩:芳賀秀次郎、作曲:西崎嘉太郎)を北国のさくらの会で試唱して2か月過ぎた。編曲は高浪晋一だった。資料によれば日比谷公会堂での発表会では、山田耕筰の編曲で歌われた筈なので、出来れば我々もそうしたい。 ついでに、歌詞で気になる箇所を改作したい。 1.われら愛す 胸せまる あつきおもひに この国を われら愛す 不知火 筑紫のうみべ みすずかる信濃のやまべ...
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