春も近いこの時期、訪問コンサートの定番曲に「早春賦」「どこかで春が」「春の唄(歌)」「春よ来い」などを数える事が出来る。ヴォランティア合唱団では今季、喜志邦三・詞/内田元・曲「春の唄」を採用した。何故か単旋律の楽譜を以前から使っている。ある時期偶々使ったものを漫然と踏襲しているのだろう。“合唱団”を名乗るグループとしては物足りないと思うのだが、皆さん無頓着だ。
そこで、勝手に低声部を書き足してみた。単純に三度下を平行に伝って行っても構わない。所々変化を付けてみた。しかし、これで勝手に歌えば、またまた顰蹙を買うだろうから、やめておこう。
それより、歌詞の譜割りが急に気になり出した。実は昔から引っ掛かっていたところで、3番の“姉と妹の”を“あねといーもとの”と歌わされるのに抵抗があるのだ。何故“あねといもーとの”と歌わないのだろう。
曲のこの部分を1~4番並べれば次の通り:
すみれ買いましょ すみれかーいましょ
朝の買物 あさのかーいもの
姉と妹の あねといーもとの
ビルの窓々 びるのまーどまど
であるから、同じ譜割りで通せる伝統的な歌い方が好まれるのだろう。
しかし、妹を“いーもと”と発音するのはとてもぎこちなく感じる。ここだけ、リズムを“-・・・”でなく“・-・・”に変えて歌うのは雑作も無い筈だが。