われら愛す③~メロディー譜~合唱譜
「われら愛す」のメロディー譜が帝国劇場発行のプログラムに掲載されている。壽屋の1ページ大広告枠内で、“新国民歌”と冠されている。耕筰の名は無い。 脚本集では、半ページ大の枠内に“新國民歌”として載っている。楽譜自体は同じものだ。...
View Articleわれら愛す④~英文説明~八千草薫
「われら愛す」の宝塚レヴューを掲載した帝国劇場発行のプログラム《宝塚歌劇七月雪組公演》(昭和29年)には、2ページにわたる英文の案内がある。米軍の占領統治が7年間続く間にこのような慣例が定着したのか、それとも昔から帝劇は国際的だったのか。 英文案内は雪組公演の2演目“THE JAPAN WE LOVE”(われら愛す)と“HURRAH FOR ALL HUMAN...
View Article不回顧今年~呆けテスト~御高覧御礼
この一年を振り返って、とか、今年の十大事件は、などと大仰に構えるほどの人生を送っていないので、回顧はしないことにする。それより、我が脳や精神の劣化が気になるので、少し点検してみたい。 次の文章がなかなか理解できなかった: “大島渚は長男武(小三)の宿題の父親の子ども時代の作文に「タケノコごはん」を提出する。”...
View Article初夢~湯川博士~放射線兵器
元旦に眼が覚めて、目出度く2015年を迎える事が出来た。初詣や初日の出に付き合ったり、年始回りをしたりという習慣は昔から持ち合わせていないが、世の中の動きに同調して改まった気分ではある。...
View Article夏目漱石~モナ・リザ~ロシア民謡「一週間」
「世界でもっとも知られた、もっとも見られた、もっとも書かれた、もっとも歌われた、もっともパロディ作品が作られた美術作品」といわれている(ウィキペディア)絵「モナ・リザ」についての面白いエッセー《漱石の見た「モナ・リザ」》(芳賀徹 学士会会報2015-I)を読んだ。...
View Article買い初め~助船~水の變態
“初買い”とは1月2日の買物を言うのだそうで、新年初めての買物を今日3日にしたのは、“買い初め(かいぞめ)”と言うとか。日本語も難しい。昔は福袋などに眼の色変えて群がったものだが、今その意欲は無い。 手ごろな新春コンサートが最近は何故か目に着かなくなり、外出の名目も見当たらず、今日漸く初出動先は郊外の古書展だった。普段よりは丹念に見て歩き、迷わずに買う気になったのが次の2冊: 名作唱歌選集...
View Article桃栗三年~知らなかった~あんたがた何処さ
昨日取り上げた本のもう一方、「日本わらべ唄全集」にも面白い歌がいろいろ載っている。例えば、「桃栗三年」(群馬)。歌詞は “桃栗三年、柿八年、柚子は九年でなりさがる、梨のばかめが十八年。” “桃栗三年、柿八年”までは昔から聞き覚えていたが、その後は知らなかった。忘れたのかも知れない。群馬のわらべ唄となっているが、編者がたまたま彼の地で採集したということだろう。...
View Article仏教讃美歌集~野村成仁~梅原眞隆
野村成仁 編「青年讃佛歌」という当管理人的には珍しい歌曲集がある。京都・興教書院の発行で、大正十年初刷の大正12年三刷とある小A5判、薄冊である。背表紙に“本譜”とある。表題から解る通り、讃美歌集の仏教版である。中身は次のようになっている: 洋式楽譜28曲 第一 釋尊降誕會 ~ 第十七 憧れ 単旋律第十八 報恩講 ~ 第廿八 四恩 二部複音 第十九 春 ~ 第廿二 冬...
View Articleランチタイムコンサート~筝~フルート
本年の聴き初めは器楽、それも和楽器・筝と洋楽器・フルートの二重奏という珍しいコンサートだった。いつものオフィスビルのロビーだが、空席がある。天気予報が荒れ模様と出ていたこともあり、聞き馴れない器楽演奏でもあり、華やかな声楽ほどの集客力は無かったと見える。 吉川 由里子(箏)/Kana(フルート) Aプログラム12:05~1 宮城道雄 《春の海》2 桑田佳祐 《花咲く旅路》3 新春スペシャルルメドレー...
View Article英断?~計算?~燃料電池車特許公開
個人的にインパクトのあったニュース: トヨタ、燃料電池車の全特許5680件を無償公開 2015/1/6 13:46 日経 トヨタ自動車は5日、同社が持つ約5680件の燃料電池車の関連特許すべてを無償で公開すると発表した。「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車を定着させるためにはトヨタ1社の努力では不十分と判断し、早期に普及させるため企業や業界の垣根を越えた開発競争を促す。~...
View Articleあんたがたどこさ~洗馬~船場
今週の日曜日に当欄で手毬唄「あんたがた何処さ」に触れた(桃栗三年~知らなかった~あんたがた何処さ 2015/1/4(日))。六十年も前の「日本わらべ唄全集」から引用したので、“何処”と漢字で表記されている。 一昨2014.1.7付日経夕刊に、“(にっぽん途中下車)あんたがたどこさ―――洗馬橋電停(熊本県)”と言う見出しで、このわらべ歌が熊本市電の“洗馬橋”停留所で流されていることが記されていた。...
View Article数学者・志村五郎~金太郎~大江山
志村五郎/著「数学をいかに教えるか」(筑摩書房 2014.8)を一応読んだ。純粋に数学的な内容に徹する部分は飛ばしたから、“一応読んだ”として置く。例によって、いつ、何故本書を図書館に借用予約したのか皆目覚えていないが、新聞書評欄の推薦文に誘われたに違いない。...
View Article数学者・志村五郎②~1合理主義~論文不正
志村五郎/著「数学をいかに教えるか」が素晴らしい本であると断定した本当の理由は、童謡の話題で締めくくっているからではない。合理精神に基づき、所信を明解かつ具体的に表明しているからだ。...
View Article数学者・志村五郎③~自然数の和~感嘆符/等号
「数学をいかに教えるか」には、当然ながら数学の話題が沢山盛り込まれている。それらは当管理人のような算数マニアの理解力を超えているのだが、それでも流し見ると充足感を味わう事が出来る。 例えば、全自然数の和が無限大に発散する筈だという直観に反して、-1/12という有限の(それも負の)値になることを主張する変な公式、1+2+3+4+5+・・・・・=-1/12(当欄既出 オイラー~リーマン~ゼータ...
View Articleコーロ・スペランツァ~市川市~作曲家・宮崎滋
昨日は宮崎滋さんの合唱サークル《コーロ・スペランツァ》立ち上げの公開練習・見学会があった。会場は、市川市文化会館とあって、距離など考えると、サークルに参加することは出来そうにないが、応援のつもりで顔を出してきた。...
View Articleランチタイムコンサート~宮里直樹~池内響
昨日は副都心のランチタイムコンサート 第369回 ハッピーニューイヤー 2015 を聴きに行って来た: テノール 宮里直樹/バリトン池内響/ピアノ榎本優人 Aプログラム12:05~1 初恋 石川啄木/越谷達之助 [宮里]2 荒城の月 土井晩翠/瀧廉太郎 [池内]3 あわて床屋 北原白秋/山田耕筰 [宮里]4 くちなし 高野喜久雄/高田三郎 [池内]5 友情の二重唱...
View Article脅し屋内閣~萎縮マスコミ~小物内閣
詳しいことは知らないが、このところ政府筋あるいは政権党辺りから、マスコミ各社への注文があるらしい。“公正な報道を”求めるという一見尤もな内容だそうだが、政治情勢の微妙な時期にわざわざそのような文書を送りつける意図を各社当然に汲み取るわけで、政権のご機嫌を損ねそうな報道を控えることが期待されていると知れる。...
View Article岩見門下演奏会~若き(もと若き)音楽家~ソプラノ斎藤雅代
少し遅くなったが、 ニューイヤーコンサート2015 2015/01/11(日)18:30―21:40 東邦音楽大学・岩見門下演奏会 を聴いたので、記録して置こう。昨年発見した無料コンサート(岩見真佐子門下演奏会~玉石混交~ソプラノ今野絵里... (1) 2014/1/5(日))のシリーズで、出演者が玉石混交というのが面白く、肩が凝らない。...
View Article合唱発表会~「沙羅の木」メドレー~「ペチカ」コンポジション
昨年(音楽ホールデビュー~自画自讃~地味の評 2014/1/20(月))に続き「文京区合唱のつどい」に参加した。今回は本職のピアニストに手伝ってもらい、望先生にはヴォーカルに加わって頂いた。という訳で、吹けば飛びそうな弱小《愛唱会》にしては、ずいぶん立派なステージとなった。 平成26年度《文京区合唱のつどい》区内で活動する合唱サークルの皆さんが、日頃の練習の成果を発表します。開催日:...
View Article数学者・志村五郎④~外国語~発音
「数学をいかに教えるか」は、数学以外の話題から記述が始まっており、一般の読者が自然に引き込まれる仕掛けになっている。当管理人は語学の話題が気に入った。志村先生は語学の断片的な知識をひけらかしているわけでは無いのだが、復習させて頂いた事項の幾つかを記録しておこう: That is a good question....
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