本年の聴き初めは器楽、それも和楽器・筝と洋楽器・フルートの二重奏という珍しいコンサートだった。いつものオフィスビルのロビーだが、空席がある。天気予報が荒れ模様と出ていたこともあり、聞き馴れない器楽演奏でもあり、華やかな声楽ほどの集客力は無かったと見える。
吉川 由里子(箏)/Kana(フルート)
Aプログラム12:05~
1 宮城道雄 《春の海》
2 桑田佳祐 《花咲く旅路》
3 新春スペシャルルメドレー
藤井凡大《筝独奏のためのさくら変奏曲》~関一郎《さくら幻想》
Bプログラム12:35~
1 山本邦山 《壱越》
2 岡野貞一 《おぼろ月夜》
3 Kana 《華宴》(はなのうたげ)
4 喜納昌吉 《花》
参考になるプログラム・ノート:
“壱越” はD音を指す。山本邦山は尺八奏者の人間国宝で、昨年死去。
喜納昌吉の《花》は世界60か国以上でカバー。
Kanaさんは各種の笛を奏する“笛吹パフォーマ”だそうで、尺八そっくりの音を聞かせた。
筝の音は他の楽器に聞き違える事は無い。柔かな優美な音色には癒される。
《おぼろ月夜》は筝の前奏からフルートのメロディーに入る時に転調したと思った。歌でも、間奏抜きで転調することはあるが、前奏からいきなりの転調は、些か難しそうだな。