沙羅の花~見えざるは根府川石~マイナス料金
「沙羅の木」と言えば、今ちょうど、その花の時期だ。あるいは、もう散っているかも知れないと気になり、森鷗外記念館まで足を伸ばした。同館のHPでは、6月1日に開花情報がアップされていた。 サラノキことナツツバキは、植え込みの奥の方に在り、花が咲いているかどうか、よく見えなかった。踏み石が敷かれているので、伝って奥の方に侵入したが、やはり良く見えない。...
View Articleスモモ鈴生り~試食~無駄生り
近所の幼稚園の塀際にスモモと思しき果樹を発見した。何十年も通い慣れた道なのに、数日前に初めて気が付いた。落花で初めてサラノキの存在を知ると同様に、落果で気付いた次第だ。 よくよく見ると、黄色に熟れた実が鈴なりであった。残念ながら手は届かない。もともと塀の向こう側に生っているものだから、勝手に採るわけにもいかない。犬の散歩銀座に落ちた実を拾う気にもなれない。...
View Articleランチタイムコンサート~梔子~無口?
雨の間隙を縫うように、ランチタイムコンサートの鑑賞に出掛けた。簡単な用事を済ませて、バス停に急ぐ僅かの間に激しく降り出した。梅雨どきだから諦めは早いコンサートのタイトルも梅雨がらみだ:第355回 愛の力で梅雨を吹き飛ばせっ!枡本侑子(ソプラノ)/市川浩平(テノール)/岩崎洵奈(ピアノ) Aプログラム12:05~1.乾杯の歌 ヴェルディ 《椿姫》 [二重唱]2.マレキアーレ...
View Article福祉コンサート~雷鳴轟く~器楽偏愛
区の「福祉センター」という施設でのコンサートに、合唱メンバーとして参加した。 昨日に続いて荒れ模様の天気で、バス待ちの間は土砂降りだった。こんな時に限ってなかなかバスが来ない。会場入りは結局予定より二十分ばかり遅くなり、昼の弁当を食べ損ねて、空腹で歌わねばならなかった。...
View Article雪解の春~「花は咲く」~雪道に春風
「花は咲く」の英語版“Flowers will bloom”を本格的に三部合唱練習することになって、気になる箇所がポツポツ現れる。 以前、“英訳歌詞は、ほぼ原詩に対応した構成となっている。直訳、意訳を取り混ぜて工夫しているように見える。原詩に忠実である必要は無いと思うが、少し引っ掛かる部分もある”と書いた(英語版「花は咲く」~“Flowers will bloom”~本場モノ?...
View Article最凶厄日~交通機関裏目~救いの収穫
ロシア・ウクライナの歌の教室「らすぺふ」に2か月ぶりに顔を出し、ロシア語と難しい楽譜で頭の体操をしてきた。ロシア語は何とか処理できるが、十六分音符の連続と臨時記号頻出にはお手上げだ。 きょうは、リムスキー・コルサコフに焦点を絞り、伝統歌「川の向こうで」と「インドの歌」が教材だった。「インドの歌」は聞き覚えのあるメロディだが、歌うには少し練習をする必要がある。オペラ《サトコ》の中のアリアだそうだ。...
View Articleボデスバーニャの謎②~パ・デスパーニャ~ポデスパーニャ
きのう自問自答した“ボデスバーニャの謎”について気懸りなことが一つある。松本さんは“フランス語”と仰ったのを勝手に“元はフランス語”と解釈していたのだが、ずばり“フランス語”だとすると?...
View Articleボデスバーニャの謎③~パ・デスパーニュ~パデスパン
拙ブログがロシア・ウクライナの歌の教室「らすぺふ」主宰・松本さんの目に留まり、懇切丁寧な補足説明を頂いた。勝手に要約すると次の通り: “パ・デスパーニャ”は小生の聞き間違いで、“パ・デスパーニュ”が正しい。真正なフランス語でPas d'Espagne(英語でStep of...
View Article年央日~有名コラム~筆力低下
昨日の愛唱会例会では、事情により、急遽、来年の発表用に企画した「沙羅の木」メドレーと「ペチカ」コンポジションの初練習をした。簡単だとタカを括っていたにも拘らず、音取りやリズム取りに意外に手間取った。...
View Article信時潔版「沙羅の木」楽譜~コピー交付申請~原本2通の謎
愛唱会で練習を始めた森鷗外/信時潔「沙羅の木」は、既述(信時潔版「沙羅の木」②~音源CD発見~手書き楽譜の謎 2014/6/21(土) )の通り楽譜が公刊されていないので、演奏するには、私的に信時手書き楽譜のコピーを入手するなど特別の手立てが必要である。...
View Article屋久杉の宇宙痕~炭素14年代測定~8世紀の宇宙現象
先日、ちらっと見えたTV番組で、8世紀ごろの宇宙線の顕著な増大とその地球上の痕跡というような面白そうな話題を取り上げていた。日本の科学者の論文が各国で関心を呼び、フォローされているように伝えていた。その時は漠然とした印象が残っただけだったが、その後読んだ岩波書店「科学」2014年6月号(Vol.84 No.6)に偶然、関連記事を見付けた。 「特集...
View Articleランチタイム・コンサート~フルート・デューオ~音楽の素養
昨7月4(金)、虎ノ門のロビー・コンサートで「フルートが織りなす、きらびやかなハーモニー」(クラシック Two Flutes & Piano)を聴いた。 若林里佳(フルート)、浅田結希(フルート)、畑めぐみ(ピアノ): 朝の挨拶(エルガー)New Cinema...
View Articleシューシオン~聞き間違い~シシュウオン
昨5日(土)のボランティア合唱グループの練習で、器楽担当ながら(声楽にも)指導熱心な先生からしごかれた。高音に跳躍する際に上ずる傾向をさり気無く指摘された。自分では全く違和感なく歌っているのだが、他人には不自然に聞こえるのだろう。ピアノで目的の音を出してくれると、確かに自分の音が高過ぎることが解る。この欠点は、もう矯正できないだろうが、少しでも意識して歌うようにしよう。...
View Article歌うお手伝い~信時版「沙羅の木」初演~ヒメシャラ実見
昨日は老健介護施設で歌の会のお手伝いボランティアで汗を掻いた。仲間は他に6人、うちヴァイオリン1、ピアノ1。当方参加3回目の今回から、プログラム起案と進行係を任されたので、過去2回よりはスムーズに運営できたと思う。...
View Article関 定子~依然驚異のソプラノ~乱れて動ぜず
昨夕、久し振りに日本橋の方のロビーコンサートを聴いてきた。お目当ては日本一の称号を捧げる価値のあるソプラノ、関定子だ。当ブログの記録によれば、4年前に同じ会場で彼女の類い稀な歌声を聴いている(アトリウムコンサート~関定子~驚異のソプラノ 2010/9/6(月))。 アトリウムコンサート 7月7日(月)18:30~~円熟の極み!!~『関定子の“歌”』ソプラノ:関定子/ピアノ:藤木明美...
View Article中本 椋子~ランチタイムコンサート~志摩 大喜
イーヴニングコンサートの翌日はランチタイムコンサートと、無料コンサート巡りは、我ながら、いじましい限りだ。生の、本物の音楽に魅入られてクラシックコンサートに足を運ぶようになることを期待しているであろう主催者には申し訳ないが、ここで十分に満足して留まっている。 音楽ホールで、雑踏騒音に気を散らされること無く生演奏に浸るに越したことは無いが、小さく固まった精神には敷居が高い。 7月8日(火) 第356回...
View Article信時版「沙羅の木」初演②~鷗外三十三回忌~詩壁落成式
先だって、森鷗外の詩「沙羅の木」に信時潔が曲を付けた楽譜の手書き原本が森鷗外記念館に2通あることについて、“便利な複写機の無かった時代、信時は念のため楽譜を2通作成したのだろうか”と自問した(信時潔版「沙羅の木」楽譜~コピー交付申請~原本2通の謎)。...
View Article僕等の団結~戦時歌謡~平和な歌詞
面白い歌を見付けた。 僕等の団結 作詞 勝承夫(1902-1981)、作曲 信時潔(1887-1965)楽しい時も苦しい時も僕等の誇りは団結だ僕等は互いに信じ合う嬉しい事は分かち合い苦しい時は助け合ういつでも明るく楽しい仲間僕等は元気で励み合う~僕等は互いに鍛え合う~僕等は希望を語り合う憩いの夕朗らかに未来の夢を胸に抱く僕等は新月楽しい仲間戦う時も憩いの時も僕等の誇りは団結だ...
View Article玉杯に緑酒を~一高生か~巷の人か
旧制高校寮歌を歌い継ぐ人たちの集う「会」のお便りに面白い記事があった。一高寮歌の代名詞の如き「嗚呼玉杯に」の一番、出だしの2フレーズ“嗚呼玉杯に花うけて 酒に月の影宿し”の主体は誰かという設問だ。 嗚呼玉杯に花うけて 酒に月の影宿し 治安の夢に耽りたる 榮華の巷低く見て 向ヶ岡にそゝりたつ 五寮の健兒意氣高し...
View Article炭素年代法②~木越邦彦~黒田和夫
先だって炭素年代測定法についての私的懸案事項の解決を取り上げた(屋久杉の宇宙痕~炭素14年代測定~8世紀の宇宙現... 2014/7/4(金))。 その時は省略したのだが、この測定法の先駆的な研究者として木越邦彦氏のお名前も夙に承知していた。投稿を触発した江沢先生のエッセーにも当然に木越氏な関する記述があった。...
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