その時は省略したのだが、この測定法の先駆的な研究者として木越邦彦氏のお名前も夙に承知していた。投稿を触発した江沢先生のエッセーにも当然に木越氏な関する記述があった。
投稿起案中にも、木越氏のことを書こうか書くまいか気持ちが揺れ動いていた。結局、不精癖が勝ったことを今大いに悔やんでいる。投稿の2日後の7月6日に木越氏が亡くなったのだ。そのことを2日前のニュースで知った。
木越邦彦氏が死去 学習院大名誉教授 2014/7/11 21:29
木越 邦彦氏(きごし・くにひこ=学習院大名誉教授)6日、老衰のため死去、94歳。自宅は東京都渋谷区東3の8の4。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は長女、秋光正子さん。
専門は放射化学。屋久島(鹿児島県)の縄文杉の樹齢などを測定した。
報じたのは、一部の全国紙だけだったようだ。改めて木越氏の経歴を読み、戦争中の日本軍による原爆開発に動員されていたことを知った。
蛇足だが、黒田和夫を知らずに“天然原子炉”を初めて取り上げたのは、6年前の昨日だった(対称性~音楽~完全性 2008/7/13(日))。曜日配列が今年と一致するように見えるが、閏年だったので、3月1日以降に限ってのことだ。
黒田和夫(1917年4月1日 - 2001年4月16日)
木越邦彦(1919年7月7日- 2014年7月 6日)
ニュースでは、木越氏享年94歳であるが、あと1日で95歳の誕生日、七夕だった。