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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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ボデスバーニャの謎②~パ・デスパーニャ~ポデスパーニャ

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きのう自問自答した“ボデスバーニャの謎”について気懸りなことが一つある。松本さんは“フランス語”と仰ったのを勝手に“元はフランス語”と解釈していたのだが、ずばり“フランス語”だとすると?
 
改めて“パディスパーニャ”あるいは“パデスパーニャ”のフランス語風綴りを試したところ、“スペインのステップ”という意味の、如何にも舞踊用語らしきものに行き当たった。謎の正体はこれに違いない。しかし、原語の綴りがイマイチ確定できない。そもそもフランス語なのか、スペイン語なのかが判らない。
 
バレー用語の“パ・ド・ドゥ pas de deux を思い出した。これに倣って“パ・デスパーニャ”として検索したら、ずばり“スペイン風の踊り”(フォーレ)がヒットした。ところが、これを含むフォーレの作品 組曲「ドリー」Op.56 を確認すると、“6スペインの踊り(Le pas espagnol”と表記されている。振出しに戻った。
 
出発点の“ボデスバーニャ”は、原語が訛ったものであるとしても、pas が“ボ”と読まれたり、表記されたりするとは考えられない。ロシア語 Под Испания の字面読みと誤引用を経た成れの果てである可能性が高い。ただし、このままでは名詞とは考えられないから、原曲の楽譜に演奏法の指定として表記されていた言葉ではないかと考えられる。
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