Quantcast
Channel: 愛唱会きらくジャーナル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

沙羅の花~見えざるは根府川石~マイナス料金

$
0
0
「沙羅の木」と言えば、今ちょうど、その花の時期だ。あるいは、もう散っているかも知れないと気になり、森鷗外記念館まで足を伸ばした。同館のHPでは、61日に開花情報がアップされていた。
 
サラノキことナツツバキは、植え込みの奥の方に在り、花が咲いているかどうか、よく見えなかった。踏み石が敷かれているので、伝って奥の方に侵入したが、やはり良く見えない。
 
ウロウロしていると、職員(あるいはカフェの従業員)が近くのドアから身を乗り出して、「立ち入り禁止」と咎めた。その旨の表示は見えなかったが、そのような雰囲気は初めから漂っていたから、驚いたり、狼狽したりはしなかった。
 
逆に、これ幸いと知りたいことを質問した。職務上、侵入者を咎めたものの、気のいい人のようで、穏やかに教えてくれた。ナツツバキは複数植えられていて、一番目立ちそうな1本が枯れていた。その根元に置かれた大きい石が根府川石らしかった。褐色(かちいろ)に見えなかったのは、雨に濡れていたからだろうか。
 
植え込みに立ち入らずにサラノキを鑑賞するには、館内のカフェの全面ガラス窓の席が、まさにその目的で設けられていると判った。つまり、入館料という拝観料が必要なのだ。それをケチる場合は、植え込みのまわりから遠望することになる。
 
別の木には、未だ少し花が残っていた。チャチなケイタイ・カメラの望遠モードで何とか写真を撮った。だが、根府川石は拝むことができない。来年は、拝観料を払って、特等席から沙羅の木の花と根府川石を落ち着いて鑑賞したい。
 
拝観料、正式には観覧料、は600円と表示されている。同館では様々の催しがあり、その参加費は大体500円らしい。面白いのは、“【料金】500円(観覧料込み)”となっていることだ。参加を促すために、観覧料を100円割り引くという発想は凄い。マイナス金利に倣って、マイナス料金と言ってよい。お役所仕事とは思えない。
イメージ 1イメージ 2

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

Trending Articles