ベートーヴェン ~ 後期弦楽四重奏曲 ~ カルロ・ロヴェッリ②
一昨日取り上げた「世の中ががらりと変わって見える物理の本」(カルロ・ロヴェッリ~宇宙観~時間は熱移動)に≪ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲≫なるグループ概念が一度ならず使われていたと記憶する。欧米の知識人には常識的なまとめ方なのだろうか。特別に美しい芸術作品群と考えるらしい。 気になるので検索したところ、≪「ベートーヴェン弦楽四重奏曲...
View Article小麦値上げ ~ シュトレン値上げ ~ 経済連想
旧臘に買い込んだシュトレンに初めて手を付けた。暖房しない部屋に放置してあるので、3月頃までは賞味可能だろう。非常食として優れものだ。尤も、お値段は、非常食相当かどうか、よく解らない。昨年10月に価格改定と言う名の値上げが行われていた。 シュトレンの価格については、サイズの大小別に比べると、小・大・中の順に安くなる不思議を話題にしたことがある(シュトレン単価②~サイズ~包装...
View Article昭和天皇 ~ 素数の縁 ~ 素数は平和的?
明日2018年1月7日は、紀元暦8桁表示≪26780107≫で素数日である。もっと大事な、昭和天皇の忌日でもある。昭和が、30年前のこの日に終わった、と言うより、人為的に(政令により)終焉を宣告された。...
View Article異常気象 ~ 解説の焦点 ~ 天気の基礎
森朗/[著]「異常気象はなぜ増えたのか ゼロからわかる天気のしくみ」(祥伝社新書 2017.10)を読んだ。タイトルに惹かれて飛び付いたようなものだ。書評に影響されたのも確かだ。 はっきり言って、看板倒れの本だ。副題の≪ゼロからわかる天気のしくみ≫の方が内容を比較的忠実に表している。書名とは、もともとそのようなものなのかな。...
View Articleジョーン・バエズ喜寿 ~ 祈活躍長命 ~ 森山良子古希
きょうはジョーン・チャンドス・バエズの誕生日だったらしい。フォーク歌手たる彼女に就いて語るほどの知識は無いが、その歌声は半世紀ほど前によく耳にした。今でも活動しているのかな。 彼女の名は、原語(英語)ではJoan Chandos...
View Article唱歌「スキー」~ 偶然韻 ~ 意図韻
集会施設の「新年の集い」で、簡単な斉唱の舞台に参加した。歌い手は十人ほど(男2)で、高齢者ばかりだ。お客さんは三十人ほどだった。 ペチカ、冬の夜、雪、ふじの山、スキー プログラム全体では独唱カラオケが圧倒的に多い。町内の演芸会と言ったところだ。 今日初めて気が付いたのだが、「スキー」の歌詞は韻を踏んでいるように見える: 山は白銀 朝日を浴びて、すべるスキーの風切る速さ。飛ぶは粉雪か 舞い立つ霧か。お...
View Articleニューイヤーコンサート ~ 岩見真佐子門下演奏会 ~ インフルエンザ
過去2,3回鑑賞の機会のあった≪ニューイヤーコンサート≫が今年も開催されると知り、聴いて来た: ニューイヤーコンサート2018 東邦音楽大学岩見門下演奏会 文京シビックホール・小ホール 18:30~21:15 結構な長丁場であるが、入れ替わり立ち代り、個性あふれる歌い手さんが登場するので、飽きない。歌唱力のレベルは高低あるが、皆さん一応それなりの訓練を積んでいらっしゃる。...
View Article常温核融合 ~ 知らぬ間に認知 ~ ノーベル賞は?
昨日の日経新聞に、当方にとって「ネコに鰹節」のような記事が載っていた:常温核融合 「ニセ」覆せ... 室温で水素原子が核融合反応を起こしてエネルギーを生み出す「常温核融合」。この現象を初めて観測したという1989年の発表で世界の研究者の参入が相次いだが、実験結果は再現されずにブームは急速にしぼんだ。それから約30年。地道に研究を続けてきた日本の研究グループを中心に核反応によるとみられる過剰熱...
View Article新春コンサート ~ Sop.平山智香子 ~ Pf.梅原尚子
くだけた雰囲気のコンサートがあった。朝の行事は苦手だが、何とか頑張って間に合った: 新春の集いコンサート美しいソプラノの歌声とピアノ演奏で新年をお祝いしましょう。17日(水)10:30~1階どなたでも、参加いただけます歌 平山智香子氏 ピアノ演奏 梅原尚子氏...
View Article渋民尋常高等小学校校友歌 ~ 春まだ浅く ~ 別れ
来たる2月、3月の発表会で何を演奏しようか思案中だ。テーマは石川啄木と早くに決めてはいたが、曲目はなかなか定まらなかった。時間枠30分の中で演奏できるのは、常識的に6~7曲だ。対して、啄木の関係する歌となると、過去に手掛けたものに限ってみても、数十に上る。...
View Article最大素数 ~ 50番目のメルセンヌ素数 ~ 書籍化
暫くぶりに素数ニュースが目に付いた。ニュースと言うにはやや旧聞に属するかもしれない。やはり世の情報を常時スキャンしていないと後れを取ることになる: ≪「史上最大の素数」約2年ぶりに更新、50番目のメルセンヌ素数で桁数は ...https://gigazine.net/news/20180105-largest-known-prime-number/ CachedJan 5, 2018 -...
View Article大雪 ~ 路地植えマンゴー苗 ~ 低温
一昨日の雪の下に埋もれたマンゴーの幼苗が心配になり、雪を掻き分けて見ると、既に葉が褐変し始めていた。鉢でも被せておけばよかった。 明朝はマイナス4℃まで下がるとの予報だ。もう諦めるしかない。東京での路地植えは無理なようだ。次回は鉢植えで挑戦しよう。 因みに、明1月25日は、...
View Articleマイナス4℃ ~ 記録不連続 ~ 天然氷
今朝の気温が予報通りマイナス4℃まで下がり、気象庁は大いに面目を施した。慶祝するかのように、日中の最高気温も4℃だった。ニュースの見出しなどでは、48年ぶりの低温との表現が見られる: ≪毎日新聞ニュースメール https://mainichi.jp/ 2018年1月25日(木)昼最強寒波到来、氷点下31度も ■注目ニュース■...
View Article日航123便墜落の新事実 ~ 北朝のミサイル ~ 妄言の裏
青山透子「日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」(河出書房新社 2017.7)を読んだ。日航123便墜落事故には当時から強い関心を持っており、当欄でも過去に取り上げた(日航機墜落特番~公式報告追認~消化不良、8.12日航機墜落~米軍誤射説~ともだち など)。...
View Article長く流るる北上の ~ 啄木自作歌 ~ 山も怒れば
昨秋のことだが、日経新聞の夕刊連載≪文学周遊≫で石川啄木を取り上げていた。その中で、日本一の代用教員を自認する啄木が、自作歌を生徒に歌わせたと書かれている: ≪~先生は、オルガンを弾いて「長く流るる北上の」と自作歌を合唱させる詩人でもあった~ ~校長と対立した啄木がストライキをした逸話は有名だ。生徒たちは「山も怒れば」と啄木自作の歌を合唱し、学校にくりこんだ~≫...
View Article王座 ~ 石川彗星 ~ 玉座
(承前)日経夕刊≪文学周遊―――石川啄木≫に短歌が一首紹介されている:はうきぼし王座につかずかの虚(こ)空(くう)翔(かけ)る自在を喜びて去る文意がやや曖昧なのだが、啄木の作と理解した。...
View Article月例訪問コンサート ~ CDプレーヤ騒動 ~ 来月休業
今月も男3人で特養訪問コンサートを行った。ピアニストもいないので、特製CDを伴奏に鳴らした: スキーの歌雪の降るまちを冬景色 ペチカ トロイカ冬の星座白い道真白き富士の根麦踏みながら母さんの歌風の子雪山讃歌 お客さんは少な目で20余名であった。歌う人の外、珍しく手拍子が入っていた。毎回雰囲気が違う所が面白く、刺激的でもある。...
View Article草笛光子 ~ 芥川也寸志 ~ シューベルト
何故か(図書館で)愛読している日経新聞だが、経済記事には目が行かず、主に文化欄(大体は最終面)に目を通す。朝刊に毎日連載の≪私の履歴書≫の今月の筆者が女優・草笛光子であることは見えていたが、芸能関係には興味が無いから読んでいなかった。 ところが、今日1月31日は、先月≪音楽の冗談②~モーツァルト~鏡のカノン...
View Articleきさらぎ(如月)入り ~ 語源説乱立 ~ 素数日乱立
漸くと言うかやっとと言うか、二月に入った。昔覚えさせられた各月の異称で、きさらぎ(如月)を思い出す。如月では何の意味か解らないが、“きさらぎ”の発音から、“着て更に着る”ほど寒い(月)の意味かと想像される。 検索すると(gogen-allguide.com)、...
View Article石川彗星② ~ 誤引用 ~ 孫引き
先月28日の当欄≪王座~石川彗星~玉座≫に引用した海部宣男「天文歳時記」(角川学芸出版 2008.1、p.74)には、実は腑に落ちない点が2,3あった。 当日の引用文を再掲する: ≪~啄木は、あたりはずれがおおきい。 はうきぼし玉座につかずかの虚空翔る自在を喜びて去る 石川彗星 明治四十年秋、小樽で、おそらくコップ彗星あたりを見たのだろうと思う。 ~≫...
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