大礼奉祝唱歌~平岡均之~賞金千円
先日、図書館から「軍歌歳時記」(八巻明彦著、ヒューマンドキュメント社戦誌刊行会 , 星雲社(発売)1986)なる本を取り寄せて読んだ。例によって、何故取り寄せる気になったのか思い出せなかったが、関心の無くも無い歌が幾つか取り上げられていた。...
View Article平岡均之~井上武士~今川 節
「大礼奉祝唱歌」の作曲公募で第1位、賞金千円を得たのは平岡均之であった。最終的に最優秀5曲が選定され、第2位・賞金二百円を交付されたのは、次の4人であった: 怒田清光井上武士田村藤兵衛今川 節...
View Article北原白秋「ペチカ」~山田耕筰~今川節
昨日引用したウェブサイト「今川節の部屋」中、“~複合7拍子という稀に見る技法で作曲した「ペチカ」が誕生~”とあるが、楽譜を見ると、4/4拍子と3/4拍子とが交互に連なっている形なので、通例の用語法では“混合拍子”と呼ぶのではないだろうか。定義の問題ではあるが。...
View Articleペチカ燃えろよ~東海林太郎~もう ぢき はるよ
ウェブサイト「今川節の部屋」中、“今川節~代表作「ペチカ」は、この年の12月にキングレコードから東海林太郎氏の歌で「ペチカ燃えろよ」として全国にレコード発売された”とある。 その音源の所在を探ったところ、レコードが国会図書館に所蔵され、しかもディジタル化されていることが判った。キングレコードから1935年1月に発売と記録されている。...
View Article政府専用機②~新機種調達~米欧激突
朝日新聞夕刊が政府専用機の更新をトップに取り上げている。ほぼ3年前に当ブログでも取り上げた(2011/1/28(金))。その頃から検討されて、いよいよ本決まりになるらしい。新年度予算に手付金でも計上されたのだろうか。 記事によれば、2機購入で千三百億円余りと見積もられているとのこと、消費税増税のお蔭で、この程度の金は簡単に捻り出せるというわけだ。...
View Article不思議体験~テレパシー?~警告Eメール
神秘主義とは無縁の科学的合理主義者と自認しているので、些か気恥ずかしいことだが、先日、不思議なことがあった。 その日、ある月例の催しに出席する積りでいた。出掛ける直前に何気なくEメールの着信をチェックしたところ、その月例会が“今日ではありません、来週です”との連絡が入っているではないか。...
View Article日本の母を頌ふ②~軍国の母~日本のおかあさま
弘田(龍太郎)が佐藤(春夫)とのコンビで作曲した「日本の母を頌ふ」を2014/3/17(月)に簡単に紹介した。改めて歌詞を記載する: 毅くやさしき日の本の 母の教を身にしみてますら男の子ら生ひ立ちぬ 日の本の母ぞ尊き 君と國とに捧げんと 子等をはぐくみはげまして老の至るを知らぬなり 日の本の母ぞ畏き 言はず語らずその勲 深く秘むれど愛子らは戦の庭に證せり 日の本の母ぞゆかしき...
View Article浅虫附近のわらべうた~子守唄~花折りの唄
「東北温泉風土記」(2014/3/10(月))から、浅虫附近のわらべうたとされる長い子守歌を一つ: “子守唄 友達な友達な 花折るに行がぬがアなんの花 折るね牡丹芍薬 芥子の花 折るね一本折って腰に差し二本折って腰に差し三本目に日暮れて 何處さ宿取らうか山毀して家建でだ朝間にもつくと起ぎて...
View Articleサツマイモ~甘味増進~“新”調理法
サツマイモは英語で sweet potato(甘いジャガイモ)と言うように、(ジャガイモに較べれば)甘いに決まっているのだろうが、甘さのレベルは様々だ。 収穫後に熟成させて蜜入りにする品種も有るらしい。調理の仕方でも甘さは変わるだろう。 旅先でおやつ代わりにと、くずイモを買ってホテルの湯沸しポットで蒸かしたサツマイモが驚くほど甘くなったことがある。...
View Article日本語二題~○○に圧倒~○○○ジー
1.最近、全国紙上で続けて“○○に圧倒”という表現を見た。“圧倒される”の動詞部分“される”を省略したものであることは一目瞭然だが、それまではお目に掛った記憶が無い。“○○を圧倒”であれば全く違和感は無い。 どちらにしても、主語は明示されているか、自明である。“○○に××される”と“○○を××する”との、助詞-動詞...
View Article設置前桟橋転覆~産業事故連鎖~構造欠陥か
近年大きな産業事故が続いており、収束する気配が無い。昨朝、日本最南端の沖ノ鳥島海域で沈設作業中の桟橋が転覆したとのこと、報道による限り、過失の疑いが濃い。 コスト削減が叫ばれ、安全性が軽視されている社会風潮が最果ての工事現場に災害をもたらしたのだろうか。公衆の目の届かない洋上での作業ということで、関係者の間に気の緩みは無かったか。...
View Article日本語3題目~読点の位置~難文の効用
ある広報誌に次のような文があった: “・・・強引に煌びやかな色で灰色を塗りこめてしまうと、例えば「倍返しだ」の展開する綺麗な景色が理不尽を黙々と耐えていると、相手がそのうちに頭を下げてくれるというどこかに存在するかもしれない別の麗しい光景まで消し去っていることに気付きにくくなる。”...
View Article大新宿区の歌~服部嘉香~平岡均之
当「愛唱会」には根拠地とも言うべき固定的な練習会場が無い。弱小団体の悲しさで、公的施設を定期的に利用予約する資格が無い。 あちこちの施設の空き状況を見ながら会場確保に努める流浪の民として7年余を過ごしてきた。最近は文京区と練馬区の施設を使うことが多い。昨年の途中までは新宿区にも随分お世話になった。港区、中央区にまで遠征したこともある。...
View Article東京駅ちかコンサート~坂本貴輝~さくらに雨
東京駅八重洲北口に近いオフィスビルの1階ロビーでランチタイムコンサートを聴いた。 東京二期会劇場 in 丸の内トラストシティ(クラシック)出演 坂本貴輝 テノール、宮崎香織 ピアノ さくら横ちょう 加藤周一/中田喜直初恋 石川啄木/越谷達之助からたちの花 北原白秋/山田耕筰君は僕の心の冠 F.ダーン/R.シュトラウス 幻想曲 さくらさくら(ピアノソロ) 平井康三郎...
View Articleアンサンブルそのりて~初見合唱~賛助練習
“アンサンブルそのりて”さんの6月に予定している施設訪問に賛助出演するための初練習に行って来た。全部で15曲ほどもあり、時間的には捌ききれないかも知れない。 すべて宮崎滋氏の編曲で、今回の特徴は子守歌特集だ。プログラムの半分ほどは既知の曲だが、既忘の部分もある。このグループは、初見で歌い始める。いわゆるパート練習、音取りはしないので、直ぐには付いて行けない。自習した上で練習参加を重ねるしかない。...
View Article今川節~ペチカ燃えろよ~東海林太郎
今川節の代表作「ペチカ」は、キングレコードから東海林太郎氏の歌で「ペチカ燃えろよ」として全国にレコード発売された(ペチカ燃えろよ~東海林太郎~もう ぢき はるよ 2014/3/23(日))。 「ペチカは燃える 若き作曲家今川節君のこと」(昭和38年10月、今川節顕彰会)で、今川と東海林の面白い関係に気付いた。...
View Article今川節~ペチカ~永井郁子
「ペチカは燃える 若き作曲家今川節君のこと」(昭和38年10月、今川節顕彰会)は今川節の伝記であるが、中に、彼自身の書いた文が引用されている。“彼が死ぬ前の年、すなわち昭和八年一月、ある新聞のために書いた随筆”だとある:...
View Article老健施設~歌唱介護~不得要領
二日前の日曜日、徒歩10分ほどの介護老人保健施設でボランティア活動をした。と言っても、他に能が無いから、キーボード奏者1、バイオリニスト1を含む10人ほどで歌のお手伝いをしたに過ぎない。 唯一人初参加の当管理人が進行役を押し付けられた。歌詞集の中から適宜選択した歌を入所者の皆さんと一緒に歌うのだが、その手順がよく解らない。...
View Article東海林太郎~インテリ流行歌手~ペチカ燃えろよ
「東海林太郎歌のすべて(東海林太郎吹込歌謡全集)」(東海林太郎歌謡芸術保存会、平成2年)という資料に、巻頭言として東海林の昭和14年頃の文章が載っている。 “或る日の感想”と題し、彼の流行歌手としての心の持ち方、プライドを述べたものだ。その中に、次のような一節がある:...
View Articleソプラノ・高橋絵理~オペラ新人賞~次のコンサート
当ブログで約1年前(ソプラノ・高橋絵理~ランチタイム・コンサート~新国立劇場「ホフマン物語」2013/5/30(木))に称賛したソプラノ・高橋絵理が、このほど五島記念文化賞オペラ新人賞に輝いたという: “平成26年度、第25回「五島記念文化賞」オペラ新人賞の受賞者に、鬼原良尚(コレペティトゥア)、橋絵里(ソプラノ)、山本耕平(テノール)の3名が決まった。...
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