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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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北原白秋「ペチカ」~山田耕筰~今川節

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昨日引用したウェブサイト「今川節の部屋」中、“~複合7拍子という稀に見る技法で作曲した「ペチカ」が誕生~とあるが、楽譜を見ると、4/4拍子と3/4拍子とが交互に連なっている形なので、通例の用語法では“混合拍子”と呼ぶのではないだろうか。定義の問題ではあるが。
 
その北原白秋/今川節「ペチカ」を聴くと、有名な北原白秋/山田耕筰「ペチカ」の雰囲気が漂ってくる。余りにも深く脳髄に沁み込んだ名曲だからということもあるだろう。
 
メロディー譜を追いながら聴いていると、上昇、下降やリズムが良く似ていることが判る。音域もほぼ同じようだ。山田がこれを作曲したのは1923年12月、翌1924年の「滿洲唱歌集」が詞・曲とも初出だそうだ。
 
少し遅れて本土の唱歌集にも掲載されたので、今川も山田版「ペチカ」の影響の下に作曲した(1926年)ものと想像される。
 
山田版「ペチカ」の初出譜は変ホ長調(3♭)のようだが、偶々手許にある楽譜を見るとニ長調(2♯)で、今川版も同じだ。両者組み合わせて演奏しても違和感は無さそうな気がする。どこかで実験してみたい誘惑に駆られる。
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画像は池田小百合氏サイト「なっとく童謡・唱歌」から拝借。

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