京都の塩大福~路上声掛け商法~赤102
昨日は“カラス vs. ハト”事件に加えて、別の出来事があった。昼食後、バス停で次の発車時間を確認し、7,8分も先になるので地下鉄まで歩き出したその時、呼び止められた。 乳酸飲料を売り歩く人を思わせる風体の女性であった。商品はお菓子(スイーツ)。路上で当たりを付けた相手に声を掛けて言葉巧みに購入行動に誘い込む商法である。...
View Articleオリムピック選手応援歌~異名同曲~走れ大地を
先日、資料の山をかき回した時、「第二 私達の唱歌」が手に触れた。ほぼ3年前に取り上げた本だ(雪の空~犬も歩けば~陸奥の吹雪 2011/2/11(金))。“「起てよ若人」(末弘厳太郎/中山晋平)、「オリムピック選手応援歌」(齋藤龍/山田耕作)、「オリムピック応援歌」(堀内敬三)と、オリンピックの歌3曲が冒頭に連なる”と紹介した。 その1年3か月後、“ロサンゼルスオリンピック(第10回)...
View Article私達の唱歌~童謡から軍歌まで~愛唱歌
昨日も取り上げた「第二 私達の唱歌」には、ヘンデルの「ラルゴ」(Ombra mai fù)や山田耕筰の「鐘が鳴ります」「かやの木山」など、今の感覚では“歌曲”の範疇に含めるような歌が少なからず収載されている。...
View Article近藤滋~チューリング波~リーゼガング現象
某紙のべた褒め書評に釣られて図書館に予約し、かなり待って、近藤滋「波紋と螺旋とフィボナッチ: 数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘」を途中まで読んだ。返却期限が迫ったので、後半は飛ばし読みだった。...
View Article変な日本語②~申請をお願い~難工事の立役者
今日の日経朝刊の記事に引っ掛かりを感じた: “鉄道運賃・料金の変更認可の申請をお願い致します”という口上を述べる人は、どういう立場にあると考えられるか。 申請をするように勧める趣旨だから、申請する立場の人とは考えられないと思うが、どうだろう。記事によれば、鉄道会社の役員が運輸局を訪れて申請書を提出した際の口上である。...
View Article野行き山行き~九條武子~仏教讃美歌
「国民歌謡 名曲集 1」(1941 日本楽譜出版社)所収31曲中30番目に次の歌がある: 野行き山行き 九條武子/瀬戸口藤吉一 ニ野行き山行きゆきくれて 久遠のちかひみちびきのたどきもしらずさまよへる 光のまへにめざめては旅びとあはれいづくまで めぐみにすゝむ無碍のみちまよへるおのがまなこもて...
View Articleグーグル検索控訴審~OK判決~裁判要改革
報道される裁判の結果に意外な思いを抱くことが度々あり、半年ほど前にもブツブツ不平を洩らした(変な判決~鳥インフルエンザ~「アマゾン」がお届け? 2013/5/2(木) )。東京地裁の判決だった。この度その控訴審判決があり、次のように報じられた: グーグル逆転…サジェスト機能巡る名誉毀損訴訟 読売新聞 1月15日(水)20時53分配信...
View Articleメモリースケープ~音による想起~映画音楽
小泉恭子「メモリースケープ 「あの頃」を呼び起こす音楽」(みすず書房 2013.10 本体価格\3000)を大急ぎで読んだ。表題は難しいが、副題は解り易い。要するに、音楽と記憶との関係を考察したものだ。 音楽そのものの記憶だけでなく、むしろ、音楽に伴って記憶や感情が想起される仕組みをテーマとしている。...
View Articleメモリースケープ~音による想起~映画音楽
小泉恭子「メモリースケープ 「あの頃」を呼び起こす音楽」(みすず書房 2013.10 本体価格\3000)を大急ぎで読んだ。表題は難しいが、副題は解り易い。要するに、音楽と記憶との関係を考察したものだ。 音楽そのものの記憶だけでなく、むしろ、音楽に伴って記憶や感情が想起される仕組みをテーマとしている。...
View Articleメモリースケープ②~うたごえバス~フォーク酒場
昨日の小泉恭子「メモリースケープ「あの頃」を呼び起こす音楽」について感想を述べるのに、“うたごえ”と“懐メロ”を無視しては片手落ちになる。本書の商品としての内容紹介が、そもそも次の通りだ:...
View Article原発ゼロ~五輪返上~ベストミックス
“「原発ゼロ」なら五輪返上しかない…森元首相 読売新聞 1月18日(土)18時34分配信 2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会の会長に就任する森元首相は、18日のテレビ東京の番組で、小泉元首相が訴えている「原発即時ゼロ」について、「6年先の五輪のためにはもっと電気が必要だ。今から(原発)ゼロなら、五輪を返上するしかなくなる。世界に対して迷惑をかける」と批判した。”...
View Article音楽ホールデビュー~自画自讃~地味の評
昨日、当「愛唱会」は、音楽ホールデビューを果たした。と言っても、五十八分の一(1/58)の出演だが。(参加58団体、各7分以内) 平成25年度文京区合唱のつどい 区内で活動する合唱サークルの皆さんが、日頃の練習の成果を発表します。どうぞご来場ください。開催日: 平成26年1月19日(日曜日) 時間: 午前10時開場午前10時30分開演(午後8時終演予定)場所:...
View Article唱歌「富士の山」~外国人も仰ぐ~F・フォン・リヒトホーフェン
半年ほど前に国民学校唱歌「富士の山」を話題にした(文部省唱歌「富士山」~神格化~国民学校唱歌「富士の山」2013/6/6(木) )。その際、歌詞を部分的に表示したが、改めて全詞掲載すれば次の通り: “一、大昔から 雲の 上、雪を いただく 富士の 山。 いく千まんの 國みんの 心 きよめた 神の 山。 二、今、日本に たづね来る よその 國人 あふぐ 山。 いくまん年の のちまでも、世界...
View Article旧蔵本~蔵書印~作曲者自身
古い歌の楽譜を手に入れるには、公的な図書館などを利用することもあり、古い刊行物を買う場合もある。後者は主に古書即売展を渉猟したり、古書目録から注文したりする。 “野行き山行き~九條武子~仏教讃美歌 2014/1/15(水)”でネタ元とした「国民歌謡 名曲集 1」は、偶々古書展で見付けたものだ。どんな曲が収録されているかに主たる関心があるのだが、時には思いがけない“発見”もある。...
View Article富士登山演奏~帝国音楽会~戸山学校音楽隊
一昨日、「富士の山」を書いた。もう一つ、富士絡みで古い話: “音楽家の富士登山 幼児でも、障害者でも富士に登る。音楽家の登山も不思議ではないが、高山音楽の研究という破天荒の企てがあった。 帝国音楽会と陸軍戸山学校音楽隊の有志、加えて五十余名の野次馬の一行が、銀座4丁目松本楽器店を先達として7月24日東京を発ち、25日には富士の7,8合目に分宿し、26日に山頂に達して音楽会を開いた。...
View Articleさくらの会~梅雨の晴れ間~音取り
雪が積み増しになった北国の「さくらの会」練習例会に参加した。日曜日の某行事への出演が終わって、今回から新ラウンドの開始だ。 この先半年ないし1年掛けてレパートリーに取り込む予定の幾つかの合唱曲のうち、先ず、北原白秋/多田武彦「梅雨の晴れ間」(混声4部)の音取りをした。...
View Article横浜開港五十年記念市歌~文豪森鷗外クン~継承百年余
写真雑誌「グラヒック」から、もう1件、横浜開港五十年記念市歌の記事を紹介しよう(1巻12号、明治42年)。縦型B4の1ページの上半に祝賀会正副委員長4氏の写真と次のような記事: “横浜開港五十年祝賀会...
View Article日本よい国~松原操~奥田良三
“日本よい国”なんて言葉が最近流行ったような気がするが、記憶がぼやけていて思い出せない。 それこそ最近話題にした「国民歌謡 名曲集 1」(昭和16年)に、「日本よい国」が収録されている。それも、2曲、同名異曲が12番(作詞・作曲:中央教化団体連合会、小田進吾編曲),13番(今中楓渓作詞、服部良一作曲)と仲よく並んでいる。 12 “日本よい国 東の空に 昇る朝日は 日の御旗々々 大和心を...
View Article歌の力~兼常清佐~大人の責任
手許に、兼常清佐「音楽の話と唱歌集(上級用)」(小学生全集第67巻、文芸春秋社・興文社 昭和2年10月)という本がある。小学5,6年生用の家庭学習教材だろう。 高が小学生用と見くびっていたが、唱歌集の部を覗いてみてオヤと思った。初めの方こそ、越天楽、子守歌、荒城の月など、唱歌そのものだが、やがて、サンタルチア、菩提樹が登場し、最後はベートーヴェンのロマンツェ(作品50)と月光の曲である。...
View Article兼常清佐②~猫ピアノ~ハレルヤ起立
昨日の投稿に取り上げた兼常清佐氏については全く存じ上げなかったので、ネット検索したところ、やはり、それなりのお方であることが判った。青空文庫によると次の通り:...
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