五つ子~東京都歌~浅・朝
旧聞に属するが、次のような話題に接した: 東京都広報[平成25年11月号] 《懐かしの一枚》11月 昭和59年東京都歌からの命名が縁で、五つ子ちゃん一家が渋谷区松濤の知事公館に都知事を訪問、七五三の報告を行った。鈴木知事夫妻は、初来日で話題沸騰中のコアラのぬいぐるみをプレゼント。(昭和59年11月6日撮影) 都歌の歌詞は2011/3/29(火)...
View Article石川啄木~野村胡堂~石井露月
正月明けに大ホールで高田三郎《啄木短歌集》から4曲ばかり演奏することを企んでいる所為か、近頃石川啄木に意識が傾いているようだ。今日も、古い雑誌(俳諧雑誌 大正8年7月号)に目を通して、以前の投稿(石川啄木~空を見上げて~石井露月 2013/7/11(木))を思い出した。時間を共有した啄木と露月との接点の有無に再び興味が湧いた。 ある資料に、“野村胡堂(1882年10月15日 -...
View Articleア・カペラ②~有伴奏~電動補助歌
区役所地下広場の月例ランチタイムコンサート、今日も若いグループのア・カペラだというので出掛けた。早い昼飯を慌ただしく掻き込んで会場に着くと、ほぼ満席状態だった。実は先週のレッドリボンコンサート(2013/11/19(火))と同じ会場、グループなのだが、開催が定例か単発かで、客の入りに大きな差ができるのだ。...
View Article昇曙夢②~ニコライ~歌上手
以前(2012/6/5(火) )、昇曙夢・譯編「ろしあ民謡集」(大正9年1月 大倉書店)について書いた際に、“昇曙夢はどのような資料を基にしてこの訳業を遂げたのだろうか”と自問した。 近頃間歇的に読んでいる中村健之介/著「ニコライ 価値があるのは、他を憐れむ心だけだ」の中に“東京駿河台の正教神学校でニコライから七年間にわたって教えを受けたワシリイ昇直隆(曙夢)は~”との記述がある。...
View Article赤熊(しゃぐま)~ヒグマ~あかぐま
以前、“白熊・黒熊・赤熊”について書いた(白熊仔熊~ハグマ~コグマ 2013/7/28(日) )。発音は“ハグマ・コグマ・シャグマ”だった。意味は白・黒・赤各色の払子などだった。その“赤熊シャグマ”なる名詞に最近お目に掛かった。...
View Article大正少年唱歌 第一輯~とんび~カナリヤ
某古書目録に「大正少年唱歌 第一輯」(小松耕輔・葛原幽他編 大7 初)が載っていた。“幽”は本当はクサカンムリを頂くのだが、ワープロソフト(字典)に登録されていないので代用されたものだ。“他”と略されたのは梁田貞である。 結構なお値段が付いていたのでどんな歌が収載されているのか、調べたところ、次の10曲であった: 一 学校生徒 小松*二 花と春風 梁田三 お友達 梁田*四...
View Article大正少年唱歌② ~小松「雨だれ」~梁田「音楽講習会」
昨日の「大正少年唱歌」については、以前も書いていた(雨だれ~葛原しげる/小松耕輔~知れず/シレソ 2011/10/25(火))。 梁田貞の私的唱歌教材(梁田貞~音楽講習会~山形県南村山郡教育会 2011/9/28(水))に収録されていた「雨だれ」(小松 曲)が、“大正少年唱歌(第1集)大正7年”に掲載されているように書いた。...
View Article木村泰治~台湾銀行救済~台湾銀行史
先に、ロシア正教ニコライ大主教に日本語を教えた木村謙斎の息子・木村泰治の功績について書いた(天地~地天~ニコライ③ 2013/11/29(金))。その中に、“台湾銀行の危機を救った”ことがあるが、これは孫引きである。...
View Articleカレンダー~専売制~宗教的権威
昨日の某メルマガに次のような記事があった: “本日12月3日は「カレンダーの日」カレンダーとして自由に出版できるようになったのはいつか?と言いいますと、第二次世界大戦後から。それまでは、専売制で自由化されたのは1946年からだそうです。”...
View Article合唱のつどい~啄木短歌~練習最終段階
当「愛唱会」は、来春の合唱のつどいに向けて、いよいよ最終調整に入った。高田三郎作曲の「啄木短歌集」全8曲から、4曲を選んでいる。 今日歌ってみて、課題の多さに正直のところ驚いた。今まで自己満足のレベルでしか歌っていなかったことを痛感する。他人様に聴いて頂くには、改良の余地があり過ぎる。...
View Article「いざ歌え」~1816年~「きよしこの夜」
キリスト教とは縁もゆかりも無い身で、今月は何回かのクリスマスコンサートに出演する。お客さんも殆ど仏教徒兼神道信者の筈だ。言わずもがな、我国のクリスマスは、宗教に関係の無い娯楽である。一方にクリスマス便乗商法があり、他方にキリスト教音楽趣味がある。...
View Article老人施設慰問~プサルター~突発的フーガ
歌い手十数名、管弦6名、ピアニスト、指揮者から成るグループで介護老人保健施設の誕生日会の余興に出掛けた。昔は老人ホームと言う種類の施設しか無かったように思うが、近頃は制度の細分化で、覚えきれない様々な施設が乱立している。正式名称を呼ぶのが面倒な時は、“老人施設”で間に合わせる。 当施設の謳い文句は次の通り:...
View Article「もみの木の小音楽」~ドイツ民謡~宗鳳悦/福居秀介
一昨日紹介した「笛の友だち 第三集 二部合奏曲」に、もう一つ気になる曲が載っている。「もみの木の小音楽」で、ドイツ民謡と記されている。 直ぐに思い浮かぶのはクリスマス定番曲のような「もみの木」(O Tannenbaum)だ。実際、初めの2小節は“もみのき もみのき”のメロディーそのものだ。 しかし、続く14小節は全く異なる。このような別ヴァージョンの“O...
View Articleジョアン・コンサート~歳末特番~要改善
月例“「介護老人福祉施設ジョアン宮地の里」(特養部門)訪問コンサート”に今日も行って来た。丁度出がけに雨が盛大に降っていたが、音合わせのカラオケ店に着く頃には止んでいた。...
View Article井上頼豊~堀内敬三~敵性音楽追放
某古書目録で書名を見掛けた「聞き書き 井上頼豊 音楽・時代・ひと」(外山雄三,林光編音楽之友社 1996.3)を図書館から借りて読み始めた。 先の戦争中の思い出として“(昭和)十八年一月に約一千曲の演奏禁止のリストができました”とある(p.74)。その欄外註が面白い: “禁止曲には次のようなものが含まれている。...
View Article「大正少年唱歌」③~競作~短ハ調
「大正少年唱歌」で目に付いた幾つかの作品をメモしておこう。 小松耕輔「勝った亀の子」ニ調二拍子 言わずと知れる“兎と亀”のお話だ。もともと“亀の子”だったのだろうか、よく覚えていない。兎は“兎の子”だったのかな。有名な童謡「兎と亀」(石原和三郎/納所弁次郎)の歌詞は、兎と亀との対話形式になっている。明治時代にしては洒落た作品だと思う。こちら大正版は、説明、教訓調である。 梁田貞「赤とんぼ」ヘ調六拍子...
View Article井上頼豊②~思想・言論統制~四半世紀前の予言
「聞き書き 井上頼豊 音楽・時代・ひと」(井上頼豊~堀内敬三~敵性音楽追放 2013/12/11(水))には興味深い逸話が散りばめられている。最近の秘密保護法制定や共謀罪蒸し返しを髣髴させる(?前後関係が逆?)七十~八十年前の出来事などを抜き書きしておこう:...
View Article北朝鮮情勢~国会議員・猪木氏~交渉ごと
我が意に沿わないご時世とあって、内心、愚痴の絶えない日々だ、時には吐き出さないと憤死しかねない、と言うのは誇張だが、最近の北朝鮮情勢に絡み、国会議員の猪木氏が近々同国を訪問するとの報道と共に、面白い記事を見た: “猪木氏が、北朝鮮と太いパイプを持つワケ 東洋経済オンライン 11月8日(金)8時0分配信...
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