五輪エンブレム~絞り込み偏向~多様性欠如
きょう、いわゆる五輪エンブレムの最終決定があるそうだ。(現代風の)五輪開催は国民負担の増大、日常生活の圧迫、環境破壊の助長などの元凶と考える当管理人にはバカ騒ぎにしか見えないが、どうしてもそのニュースは目に入る。...
View Article録音媒体価格高騰~マクロ経済デフレ~施設使用料値上げ
最近、家電量販店で録音媒体の値上がりが顕著だ。CD-R50枚パッケージが、以前は1000円程度で買えたのだが、今は安価品でも2000円近い。凄まじいのはMDだ。かつては10枚パック800円程度で買えたが、今はばら売りしか無く、400円前後はする。 天候などに左右される生鮮食料品ならば一時的にこの程度の価格変動があっても不思議ではないが、相手は工業製品だ。...
View Articleソプラノ・メゾ~絶妙コンビ~大藤棚
昨日聴いたランチタイムコンサートを記録しておこう: 第413回 花ざかり恋ざかり沖藍子(ソプラノ)/野間愛(メゾソプラノ)/豊田華子(ピアノ) Aプログラム12:05~1 花 武島羽衣/瀧廉太郎 [二重唱]2 春 ジョン・フレッチャー/アイヴォー・ガーニ [沖] 歌曲集「五つのエリザベス朝の歌」から3 彼女の絵姿 ハインリッヒ・ハイネ/クララ・シューマン [野間]4 妹よ、ちょっと...
View Articleロッシーニ「モーゼ」~パガニーニ「モーゼ幻想曲」~G線上のアリア
月刊誌「婦人之友」5月号に梅津時比古氏が興味深いエピソードを紹介している(おんがくてちょう 隠れた名曲 pp.146-147): ≪ロッシーニの素晴らしいオペラ「モーゼ」が、何故かヨーロッパの一部でしか上演されていない。日本でも未だだ。...
View Articleインフレ政策~懐疑的エコノミスト~批判待望
(十字路)インフレは目指すべきものか:2016/4/28付日本経済新聞夕刊私はエコノミストだが、どうしても理解できないことがある。物価は上昇することが望ましく、下落するデフレはだめだとする考え方だ。だが物価が上昇すれば経済は成長し、国民生活は向上するのか。...
View Article小さな空~武満徹~切腹
このところ、コンサートに行くと、「小さな空」(武満徹詞・曲)を聴くことが多い。先日初めて顔を出した生涯学習のコーラス教室では、高校音楽の教科書に載っているこの歌が取り上げられた。 偶然かと思っていたが、実は、今年が武満の没後二十年であることを知り、納得した。ネット情報で、≪武満徹(たけみつとおる、1930年10月8日-...
View Article早坂暁②~ヒロシマ~オバマ大統領
四箇月余り前に取り上げた早坂暁氏の「生きたくば蟬のよに鳴け八月は」の、英語教育の逸話は、実は話の導入部だった(早坂暁~井上成美海軍中将~英語教育 2015/12/24(木))。本論は、世界中で戦争をし続けるアメリカ(及び、同盟国日本政府)に対する批判であった。 彼は次のように締め括っている: ≪...
View Article五輪エンブレム~日本古美術~国威発揚
あるエッセーを読んで、五輪エンブレムについてもう一度書き記して置く気になった。そのエッセーとは、東大出版会PR誌UP4月号の≪[日本美術史不案内] 84 幻再びか 佐藤康宏≫である:...
View Articleガン検査陽性~99%無実~数字の魔術
Yahoo!ニュースの項目にあった≪がん検診で陽性99%は健常?≫には誰もがギョッとするだろう。そんな筈は無いと。本文の核心部分は次の通り:...
View Article熊蜂(くまばち)の飛行~原語~バンブルビー?
≪童謡の「ぶん ぶん ぶん はちがとぶ」はドイツの民謡という。ハチの羽音はドイツ語では「ズム」だそうだ。原詞では大きな羽音とともに、蜜や花粉を見つけにおいでと歌っているところをみると、このハチはマルハナバチだろう≫と毎日新聞2016年5月4日東京朝刊の「余禄」が教えてくれる。...
View Articleクレズマー音楽~山のロザリア~ドナ・ドナ
もうひと月前のこと、日本経済新聞2016/4/6付朝刊文化欄に興味深い話題が展開されていた: ≪東欧ユダヤ音楽響け苦難の歴史を乗り越えた伝統曲「クレズマー」、楽団率い13年 樋上千寿...
View Article職人の素質~耳・音・戈(ほこ)~歌える
普段は無用の長物、資源の無駄遣いと唾棄する東京都広報だが、[平成28年5月号]には素晴らしく気の利いた囲み記事 ≪東京マイスター≫ が載っていた: 「職」に宿るは音とリズム 一級建具製作技能士 友國三郎さん...
View Article中古舶来ヴァイオリン~ストラディヴァリウス~15万円(相当)
中古舶来ヴイオリン壹面(無疵逸品) 価格三十一円 ヴイオリン銘 Antonius Stiabivarius “Beethoven”附属品 腮当 Beckrs wooel chin rest 弓 L. Bausch以上合計三十一円也(送料を除く)...
View Articleポトマック桜~「さくら、さくら」演奏~高折周一?
明治大正期の月刊誌≪音楽界≫誌上でかなりの存在感を示していた高折周一が、ポトマック、ハドソン両河の桜植樹式典(1912年)において自身の編曲になる「さくら、さくら」を指揮・演奏したのか否か(ニューヨーク・ハドソン川~サクラ植樹祭1912~「さくら、さくら」演奏 2016/4/15(金))、アクセス容易な資料で確認する努力を続けているのだが、未だ要領を得ない。...
View Article国民合唱「雲に寄せる」~週報版イ長調~曲集版転ホ長調
今月の施設訪問コンサートで、季節の歌の一つとして、加藤省吾/海沼実「みかんの花咲く丘」を予定している。先の敗戦1年後の1946年8月からずっと人気の童謡だから、歌う機会も多い。 当ブログでは、その元歌ではないかと推定される安藤一郎/弘田龍太郎「雲に寄せる」(国民合唱 1942.10)との絡みなどで何度か話題にした(2011/11/15(火) 2013/4/17(水) 2014/12/10(水)...
View Articleソプラノ宮地江奈~テノール前川健生~ピアノ畠山正成
副都心のランチタイムコンサートを聴いて来た。出演者の評価を事前にチェックしておいた。かなり期待が持てそうだった。第414回 ~The Ties~ザ・タイズがおくる上質な時間宮地江奈(ソプラノ)/前川健生(テノール)/畠山正成(ピアノ) Aプログラム12:05~1 トゥナイト L.バーンスタイン [二重唱]2 星の夜 T.バンヴィル/C.ドビュッシー [宮地]3 小さな空 武満徹 [前川]4...
View Articleワルラスの樫の木~安井琢磨~根岸隆
日本学士院第63回公開講演会が平成27年10月24日(土)午後に行われ、2講演の一つは根岸隆氏(経済理論・経済学史)の「ワルラスの樫の木」であった。これについての根岸先生ご自身の予告は次の通りであった: ≪ 経済学の歴史において、物理学におけるニュートンにも比すべき地位を占めるスイスの学者レオン・ワルラス(1834-1910)の次のような主張について考えてみたい。...
View Article燃費データ捏造~会社安泰~責任存否
某自動車メーカーの燃費データ捏造事件がハッピーエンドを迎えつつあるようだ。事件発覚以来、当然の如く販売激減に見舞われ、企業存亡の危機に瀕したのだが、救世主出現でめでたしめでたし。 もともと財閥系列だから、グループの主要企業による安全ネットは張られている訳で、本当の意味での存亡の危機ではなかった。いささか緊張感に欠ける騒動だと言える。...
View Articleバビロンの流れ~パレストリーナ~パスカル
一昨日の「ワルラスの樫の木」に係る出典探索譚((ワルラスの樫の木~安井琢磨~根岸隆2016/5/11(水)))からの連想で思い出したことがある。春秋社PR誌≪春秋≫2016.4号所載「森有正先生とバビロンの流れ日本オルガン小史(7) - 馬淵久夫」だ。 我が合唱遍歴中、「バビロン」に因む曲は二つ、「バビロンの流れのほとりに」(G.P.da パレストリーナ)と「行け我が想いよ黄金の翼に乗って」(G....
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