某所で懐かしい童謡を歌った。その中に、“仲よし小道はどこの道いつも学校へみよちゃんと ~”があった。歌詞はうろ覚えだが、メロディは完璧だ。「仲よし小道」(三苫やすし/河村光陽 1939):
≪~ にこにこあそびに かけてくる なんなんなの花 におう道 ~ とんとん板橋 かけてある ~≫
女の子の名前≪みよちゃん≫が読み込まれているのがぎらつき、別の歌“かわいみよちゃんじゃないでしょか”が連想され、検索して、「あの子はだあれ」(細川雄太郎/海沼實 1941)と判った。こちらの歌詞も特徴がある:
≪~ なんなんなつめの花の下 ~ こんこん小やぶの細道を ~ とんとんとうげの坂道を ~≫
両者並べて見ると、偶然とは言えないほど共通の表現がある。当時最先端の作詞法か。
女の子の名前で≪みいちゃん≫を読み込んだ童謡も思い出された。“春よ来い早く来いあるきはじめたみいちゃんが”と歌い出す「春よこい」(相馬御風/弘田龍太郎 1923)だ。