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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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冬の夜 ~ 変身 ~ 青い目の人形

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某所における歌の集いで、唱歌「冬の夜」が取り上げられ、型通りの解説の後、張り紙で歌詞が紹介された。見ると、2番の≪居並ぶ子どもはねむさ忘れて≫の所が≪居並ぶ子どもはねむさを忘れて≫となっていた。
 
書き損じかと思っていたら、講師がわざわざ≪ねーーむーさー わーすれてー≫ではなく、≪ねー・むさーをー わーすれてー≫だと指導した。皆さん素直に従っていた。
 
「冬の夜」を教わって、かれこれ六十年余り経つと思うが、≪ねむさを わすれて≫は初耳だ。確かに文法上は≪眠さを忘れる≫と、目的語を示す助詞「を」を付けるのが正調だ。一番の対応する箇所も≪指を折りつつ≫と「を」が入っている。折り目正しく歌うなら、≪眠さを忘れて≫が正解だという考えから“是正”したものか。
 
原典に当たってみたいところだが、手っ取り早く資料映像の見られるサイトを参照した:
 
≪尋常小学唱歌 第三学年用≫(1912(明治45)年3月) 第十六 冬の夜
 
 イメージ 1
 
 
他の信用できそうなサイトでも≪ねむさわすれて≫となっており、唯一≪ねむさをわすれて≫とあったのがウィキペディアであった。いつも頼りにするウィキだが、本件に関しては疑問が残る。
 
関連して思い出したことで、別の某所では、「青い眼の人形」の1番、≪アメリカ生れのセルロイド≫を繰り返して(つまり2度)歌うと指導していた。念のため古いレコード音源を聴くと、歌詞は1度だけだが、続けて同じメロディーを間奏として入れていた。ただし、歌詞の末尾は音が上がるが、間奏では末尾は下がる。講師の指導は、間奏に合わせて歌詞を繰り返しなさいというわけだ。
 
最近はそのように歌うのか、それとも講師先生の勘違いか。
 

古い歌については、実際の歌唱を聞いたことが無く、楽譜でしか知らない若い講師が普通になってきて、このような珍事が増えるのかも知れない。



本日の数字遊び:


4桁の自然数「2017」は素数です。


3桁の自然数「217」は素数ではありません。少なくとも7で割れます。


8桁の自然数「20170217」は素数ではありません。少なくとも37で割れます。


7桁の自然数「2017217」は素数です。


(サイト≪素数判定機≫による。)





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