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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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早春賦 ~ 歌詞に迷い ~ 乾杯の歌

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集会所にお年寄りを集めて童謡、唱歌、歌謡曲などを斉唱させるイヴェントを自治体などが盛んに行っている。当方もその御利益に与って、発声練習の場として活用している。カラオケ方式もあり、歌詞カード配付方式もあり、ポスター形式もある。
 
表示される歌詞で従順に歌っているが、自分の記憶に合致しないときは戸惑って歌がずっこけたりする。この時期によく歌われる「早春賦」の3番が複数個所で
 
≪氷解け去り葦は角ぐむ

聞けば急かるる胸の思いを
いかにせよとのこの頃か
いかにせよとのこの頃か≫ 

 
と表示されることに気付いた。
 
≪氷解け去り葦は角ぐむ≫は2番の出だしであり、≪さては時ぞと思うあやにく ~ ≫と続く。施設側で書き写し間違えた可能性もあるが、複数個所で見られたことから考えると、ミスプリ歌集を出典としたことが原因ではないだろうか。ミスプリの現物を見たわけではないので断定はできないが、過去に同様の事例があった。
 
日本語の歌詞であればひとこと文句を付けることも出来るが、外国語となると、そう簡単ではない。
 
某所でヴェルディ『椿姫』の「乾杯の歌」を練習した:
 
Brindisi

Alfredo
Libiamo, libiamo ne'lieti calici, che la bellezza infiora;
e la fuggevol, fuggevol ora s'inebrii a voluttà.
Libiam ne' dolci fremiti che suscita l'amore,
poiché quell' occhio al core onnipotente va
Libiamo, amore, amor frai calici più caldi baciavrà.

 
本場のCDを鳴らしてくれたので、一所懸命にテキストを追いかけて聴いた。最下行の“amor”を“アモーレ”と発音していた。その前に何度も出てくる“amore”と同じだ。
 
同じ発音でもよいのか、歌手がいい加減なのか、テキストが両様あり得るのか。

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