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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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昼時コンサート ~ ルネサンス ~ バロック

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またまた、ソプラノとメゾソプラノの協演が楽しめるとワクワクしながら会場に着いたのは定刻5分前だった。何やらBGMが響いていた。既に立ち見のお客さんが椅子席を取り巻いていたが、その最前列に割り込むことができた。
 
イメージ 2
改めてステージ(平土間)の方を見ると、いつものグランドピアノの手前に小さなチェンバロが置かれ、男性が弾いているところであった。開演前までの間、お待ちの方々をオモテナシしているのかと思ったが、試演のようでもあった。
 


小なりとは言え、わざわざチェンバロを運び込んだ理由は、今回のプログラムが古楽(ルネサンス期からバロック期の音楽)で構成されているとの説明でほぼ納得した。ピアノで間に合わせず、当時の楽器チェンバロの伴奏で当時の作品を聴かせようという贅沢な企画だ。
 
いつもは脇役のピアノに対し、今日のチェンバロは共演主役であった。楽器の説明は型通り行われ、更にピアノとの聴き比べまでさせようという念の入れようだ。計ったわけではないが、ピアノを4,5分弾いた後、チェンバロを10分余も弾いたのではないか。

歌を聴きに行った当方にとっては、精神的苦痛と言えなくも無かったが、ピアノ・チェンバロの聴き比べというまたと無い経験であるからと辛うじて平静を保った。両楽器で同じ曲を弾かなければ聴き比べにならないような気もした。

イメージ 1 
ソプラノさんはもともと花形だし、メゾソプラノさんは声だけでなく日本人離れした見事な体格で魅せたし、今日のコンサートはトロイカ仕立てであった。
 
プログラム・チラシは定刻前に払底していたので、演奏曲名は殆ど判らないが、アンコール曲は「花」であった。普段のコンサートであれば、物足りなく思われたかもしれない曲ではあるが、≪チェンバロの伴奏でこれを聴くことはないでしょう≫との売り文句は素直に買っておこう。

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