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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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「コーラス」に釣られ ~ 基礎から御指導 ~ オーバースペック

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地域集会所のイヴェントが気になり、行ってみた:
 
≪ 日曜日事業
音大卒プロ集団【おとみっく】による新企画
『気軽にコーラス、優雅な休日』
~Sing Swing Otomic♪~
22()1時30分から2時30分
楽譜が読めなくても大丈夫です!
一緒に歌声を響かせましょう♪
◎講師陣によるミニコンサートあり! 
 
従来は休業していた日曜日も開館することになり、賑い創出の目玉事業として新規実施することになったもののようである。来場者は三十数名~四十名で、先ずは上々の滑り出しと見た。
 
型通り、所長さんの挨拶と講師2名による企画内容の簡単な説明に続き、≪講師陣によるミニコンサート≫があった:
 

   ソプラノ独唱 O mio babbinocaro

       ピアノ独奏  愛の挨拶(エルガー)
   ソプラノ独唱 早春賦
 
その後は来場者の発声準備として軽い柔軟体操の指導があった。結構念入りで、時計が気になった。発声練習が終わるころには時間枠の半ばに近付いていた。しかし、まだ歌わせては貰えない。全員を4班に分け、ドソドソ・・・・とミドミド・・・・でハモリの体制づくりをする。
 
漸く明かされた曲目は四季の代表曲≪春の小川・うみ・紅葉・雪≫で、これにハモリを付けるという趣向であった。春の班が「春の小川」を歌い、それに合わせて他の3班がドソドソ・・・・とミドミド・・・・を鳴らし続ける。実際には、ハモリ組が先行し、講師の合図でメロディー班が歌い始める。以下、各季節班も同様に1曲ずつ歌う。
 
最後は来場者に手拍子をさせながら、講師が「おおシャンゼリゼ」を歌った。
 
結局、来場者は四季それぞれの歌を一つずつ歌っただけで、≪一緒に歌声を響かせましょう♪≫のキャッチコピーは誇大広告、あるいは羊頭狗肉の感がある。期待外れで欲求不満の残る結果となったが、これは当方の身勝手な期待の所為であり、主催者や講師の責任ではない。
 
講師は十分に有能であり、主役のソプラノさんは全身で音楽を上手に表現し、躍動感あふれる教授っぷりである。歌うための前準備を入念に行うのも当然と言える。和音を感じ取り、しっかりリズムを刻むことも歌の基礎として重要だ。それらを短時間に要領よく指導する彼女たちは、確かにプロだ。
 
笑顔も魅力的で、会場全体を満遍無く巡回しながら全員に親しみを覚えさせるなど、ノウハウも十分に蓄えている。グループ指導の音楽教師として将来性豊かなお嬢さんたちだ。
 
しかし、どちらかと言えば、子どもの音楽教育に向いているようにも思う。老駄馬としては、今更基礎から御指導を受けるよりは、沢山歌う方が好きだな。
 
蛇足ながら、ソプラノさんが“オーミオバンビーノカーロ”と歌っているように聞こえたのは、例によって当方の聴覚障害かな。歌の内容を“お父さん、結婚させてくれなきゃ橋から身を投げて死んじゃいます”のように解説したことも気になる。

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