区立図書館から随時、廃棄本が放出される。発行から相当の時間が過ぎて所蔵する価値の減じたものを館の入り口辺りに並べ、「ご自由にお持ちください」などと掲示している。文庫本の小説、雑誌類は比較的に短期間で放出される傾向があり、中に掘り出し物がある。例えば:
≪数学セミナー 2011年10月号 600号 ガロア生誕200年 発刊2011.09日本評論社≫
発刊が東日本大震災の半年後という切りの良さもあるが、“ガロア特集”に惹かれて念入りに読んだ。と言っても、“高等”数学のお話は理解できないから、主に“読み物”を漁る。その一つ≪京都大学ガロア祭/問題と解説 ガロア祭について…太田慎一 p.50≫に思いがけなく懐かしい話題を見付けた。
京大数学教室の主催で理学部1,2年生をターゲットに講演や懸賞問題、クイズ大会、懇親会などを行う面白くもアカデミックな行事で、毎年五月末ごろに行われるとの紹介の後、次のようなことが述べられている:
≪ガロア祭の歴史で忘れてならないのは加藤和也先生です。初回の「素数踊り」、七五三の謎に素数から迫る講演、先生の作詞による「素数の歌」の合唱(録音)に合わせての踊り、、、≫
加藤先生のお名前には全く反応しなかった我が脳だが、素数の歌には心当たりがあった。ブログ内検索で≪とんからり~素数の歌~加藤和也教授 2015/7/6(月)≫を探知した。しっかり≪加藤和也教授≫と明記している。今(2011年当時)はシカゴ大学に移られているとのことだ。数学者に有り勝ちな逸話が加藤先生にも沢山あるようだ。