七日正月という言葉があるそうで、当方は使い慣れていないが、昨日で“正月初七日”?が終わり、今日から普段の日常生活サイクルに戻る筈のところ、三連休の中日と判り、心構えも腰砕けだ。
その昨日、ささやかな新年会で、コントラバスを趣味にしているという若者から聞き出したところによると、月に1回程度はオーケストラの助っ人で演奏しており、練習は毎週参加しているとのことだ。
助っ人で出演すると、何がしかの謝礼をもらうのかと興味津々尋ねたところ、苦笑いしながら、“たまに少々頂くことはあるが、普通は無報酬、逆に参加料を払う方が多い”とのことだった。
アマチュア奏者なら、さもありなんと思った。当方の経験と大差ない。ただし、コントラバス奏者は希少なのだそうだ。したがって、お声は頻繁に掛るらしい。そこが当方とは大違いだ。
そんな珍しい楽器をどこで覚えたのかと訊くと、“独習”だと言う。先生につかないで奏法を覚えたわけで、何だか随分簡単なことのように聞こえたが、そうでもないだろう。それなりの集中力を発揮しなければ、助っ人依頼を受けるまでには至らない筈だ。先天的な音楽のセンスもあるのだろう。考えてみれば、ギターなど嗜む人の殆どは独習のようだな。
興味本位で、“器”の値段も訊いたところ、四十万円ぐらいらしかった。勿論、値段はピンからキリまであって、高い方は一桁上がるらしい。キリのほうは、ヴァイオリンほどには下がらないらしい。サイズが大きい上、数があまり出ないからだろうと想像される。