昨26日、ある暦のサイトを見たら、「鹿角おつる」とあった。人名だと思った。「かづの おつる」、つまり、“鹿角さんちの お鶴さん”かと。しかし、前後に≪二十四節気・雑節等 七十二候の一つ(65候)≫とあったからそれは見当違いであると直ぐに解った。
では何と読むのか、早速検索したところ、≪しか(の)つの おつる≫、つまり、≪鹿の角が落ちる≫と複数のサイトに説明があった。意味するところは分かった。しかし、その読み方が腑に落ちない。
「落つる」は明らかに文語体である。上二段活用動詞、基本形「落つ」の連体形である。何故、終止形「落つ」ではないのか。「~る」の形にしたいのなら、口語表現で「落ちる」とすればよい。幾つかのサイトを参照したが、いずれも「落つる」あるいは「おつる」としている。不思議なことだ。