ここ2,3日体調が思わしくない。寝込むほどではないが、全身の筋肉痛、ほてり(微熱?)、咳、頭痛、鼻水で、常識的にはインフルエンザの症状だ。昨夜は大事を取って早々と布団にもぐりこみ、今朝は9時頃に起き出した。朝食後また布団に引き籠り、昼過ぎに起床。休養の甲斐あって、気分が改善した。
風邪薬を飲んで午後の某講習会に参加、支障なく受講を終えた。多少の不安を抱えながら、副都心まで足を伸ばし、≪第13回新宿三井ビルディング第9を歌おう!発表会2016≫を鑑賞した。以前、合唱メンバーとして出演したこともあるイヴェントだが(合唱御用納め~第九を歌おう!発表会~戦線縮小 2010/12/18(土))、近年はスタミナ減退に鑑み、聞く方に回っている。![イメージ 1]()
第1部では、プロのソリストたちを集めたアンサンブルによるおもてなしで、聴き応えがあった。特に男声アンサンブルは久し振りに聴く所為もあって、大満足。女声はS,MSの2名だけなので、男声に押されがちになるのは止むを得ない。
ところで、Sによるプッチーニ「私のお父さん」を聴いていて、どうも最高音が上がりきっていないように聞こえて気になった。プロのSにとってはお安い御用の音域だから、問題は当方の音感にあるのだろう。インフルエンザに罹っているとすれば特にその可能性が高い。
続いて管弦楽でクリスマス関連の曲をメドレーで聴いた。指揮者は、遠目でしかとは見えなかったが、若げな女性で、きびきびとした動作に連れて髪が左右に揺れるのが好印象だった。計算されたパフォーマンスなのだろう。
第2部がメインイヴェントの第九第四楽章だ。その前に恒例「行け、我が想いよ金色の翼に乗って」の合唱がある。その最中に斜め後ろに立つ数名の若い男女のお喋りが気に障った。「しっ」とたしなめたが全然効き目無し。女性の顔を見上げると、目じりを下げた薄笑いで挑戦しているではないか。その背後には屈強な青年が二人、同じ様な態度でこちらを睨んでいる。分が悪いので、諦めた。無料のロビーコンサートであまりマナーは気にしないのがマナーなのかな。
アマチュアの合唱団が総勢八十人ぐらいだろうか、男性の方が多くて、女性の倍ほどの人数だったのは意外。ソリスト四名は前列に立って歌っており、第一部で活躍した皆さんもそれぞれのパートに紛れ込んで合唱を支えている。これら助っ人のお蔭もあり、ちゃんと最後までしっかり歌えている。お元気な皆さんに乾杯!
最後におまけとして、オーケストラの演奏に乗せて全員で「きよしこの夜」を歌った。何故か、始めのうちテンポが合わなかったので、その後は、考え考え区切り目の歌い出しのタイミングを計った。やはりインフルエンザによる音感異常があるのか。あるいは、指揮者が、多数の聴衆による大合唱に鑑み、息継ぎの間を取ったのだろうか。
ともあれ、歳末風物詩たる第九を聴いたので、今年も平穏に暮れることを期待しよう。
ところで、インフルエンザに罹っているのだとすれば、人ごみに分け入るのは遠慮するべきだったかも。現に、某施設の入り口には、≪発熱、体調不良の方は入館をご遠慮ください≫というような立て看板があったなあ。無視して入館したのだが。咳が収まっていたから許されるだろうか。