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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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算数教育の世界 ~ 奇妙な採点 ~ 問題のための問題

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数日前のネット上の話題で、≪5.1+3.9=9.0 とするのは誤りで、答は 9 としなければならない≫という不思議な教育が行れているらしいと知った。その理由も述べられていたが、全くナンセンスであると思われた。
 
当方の理解では、9.0 9 も共に正解であり、強いて言えば、9.0 が望ましい答えである。何故なら、小数第1位までの計算結果であることを明示しており、数式全体の形式的整合性が保たれているからだ。とにかく、9.0 が誤りとされるなど、正気の沙汰ではない。ひょっとして、冗談ではないか。
 
これに比べれば罪の無い問題ではあるが、次の一件も気になった:
 
 
イメージ 1
 
模範解答は論理的であり、このような思考方法を身に付けることは重要かつ有益であることは間違いない。しかし、この問題に限って解答するのに、距離を求める公式などいちいち持ち出すであろうか。60分で60キロなら、40分で40キロと一発で答えが出るではないか。
 
公式に基づく論理的な解法を期待するのであれば、半端な数字を使うか、数字でなく文字を使うかした方が善いのではないか。
 
ひょっとして、この問題も、計算の実質的な答よりは、答え方の形式を見るのが目的なのかも知れない。つまり、40キロとか40kmとすれば誤りとされるのだ。数字のみで答えよというのだから、ただ≪40≫としなければならない。
 
受験部強に勤しんでいた頃が懐かしく思い出される。

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