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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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3.11断想~応急復旧~長期展望

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記念すべき3.11大災害から3周年の今日、災害難民経験者としての感懐を残すのは、何がしかの意義があるだろう。
 
“もう、早くも、3年経ったのか”と感慨に耽ると共に、荷物を引き摺りつつ、食料を求めて歩き回ったこと、臨時収容所で乾パンを生れて初めて味わったこと、暗い便所で蝋燭の明かりを頼りに用足しをしたこと、ホテルのレストランで温かいスープの朝食を振る舞われたことなど、つい昨日の事のように思い出す。
 
予定より二日遅れて何とか自宅に帰り着いて見れば、部屋の中は本や様々のガラクタが散乱していたが、特に壊れたような物も無く、家人の話でも、揺れの激しかった割には、被害は軽微だったのは、不幸中の幸いだった。
 
世間では、被災地の復興や被災者の支援がいろいろ議論されている。当ブログ管理人の手には負えない厖大なテーマであるので、断片的な最近の感想を記録するにとどめよう:
 
復興の遅れが批判されている。何を基準にしての遅れかが肝腎だ。はっきり言って、絶対的な基準などあり得ないから、恐らくは、政府が暫定的に定めた復興スケジュールに照らして、実績が停滞しているということなのだろう。
 
応急復旧は早いに越したことは無いが、本格的な復興は、要する手間、暇、金(資源)との相談だ。そもそも、千年に一度程度の大災害に備えるためならば、むやみに急ぐ必要は無い。また直ぐに襲ってくる確率は非常に小さいのだから。 
 
便乗公共事業にも要注意。オリンピックの東京開催も影響するだろう。この関連事業こそ総て便乗と言っていい。現有の施設で可能な範囲で開催するのが望ましい姿だが、この一時的なお祭り騒ぎに乗じて多くの土建事業が行われるだろう。当然、復興事業には悪影響を及ぼす。
 
もう大体目途が付いたようだが、いわゆるガレキの処理については、当ブログで呟いたような“地産地消”方式、つまり現地処分の思想が当事者には全く無かったようで、次の大災害が懸念される。
 
原発事故・災害の処理に至っては、全く責任の所在が究明されず、全国民に負担が被されることになった。原発誘致で利益を享受した者にも、原発に反対した者にも平等に。軍備に反対する者にも軍事費負担が課せられるのと同じ構図だ。
 
近年、ふるさと納税なる制度が出来て、自治体への寄付金の使途を指定できると聞く。所得税の納税にも同様の使途指定制度を導入できないものか。暴論であると袋叩きにあいそうな気もする。
 
いわゆる地震予知については、未練がましいようだが、まだ期待したい。満足できるような予知手法は今のところ無い。しかし、前兆現象ぐらいは、何とか、まとめられないのか。
 
完全マニュアルでなくてもよい。動物の異常行動はともかくとして、前震、電磁波、地磁気、地下水位、地中ガス、地盤変位など、客観的に捉えられるものが幾らでもあるのではないか、と思うのは素人の浅はかさか。
 
大規模構造物に金を掛けるより、直前の前兆現象を察知して減災の工夫をする方が遥かに現実的であると思われるが。
 
など、独善的な机上の空論を展開してはみたものの、我が家の防災体制は殆ど無に近い。非常持ち出し品はまとめていないし、数日分の飲食物の備蓄も無いし、救急箱は空っぽだ。先ず、足元を固めねば。それこそ独りで出来ることだ。
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ところで、いわゆる復興応援歌として有名な「花は咲く」を我々も随分歌って来たが、北国の先生が最近その英語版に御執心だ。聞けば、IL DIVO とかいうヨーロッパの男声カルテットが歌っているとのことで、このグループは災害前から日本贔屓なのだそうだ。真似して歌ってみようかな。

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