数日前、ひょんなことからチャイコフスキーの歌曲「伝説」を明後・日曜日に独唱することになった。
したがって、音取りは既に出来ているが、今回は原語でということなので、急遽ロシア語歌詞を仕込む必要がある。正確な発音は字面だけでは判らないので、ネイティヴによる音源が欲しいところ、以前ニコライ・ゲッダの独唱を保存しておいたのが役に立つ。
自宅では歌えないので、練習らしい練習は時間も回数も限られ、辛い所だが、何とか公開演奏で恥かしくない程度にモノにしたい。録音して聴いてみると、歌唱が平板で、言葉も不明瞭であることがよく判る。色々な機会に自戒している通り、メリハリをつけ、歯切れ良い発音に徹しなければならない。多分、誇張し過ぎと感じるくらいに徹底してよいのだろう。
ピアノ伴奏の先生に、楽譜に明示されていない緩急の注文を出すのは気恥ずかしいのだが、しておかなければ後悔することになるだろう。本番直前にお願いしなければならない。もっと要領よく事を運べなかったのか、我ながら不甲斐ない。慣れないことを安直に引き受けるものではないな。
Легенда
Был у Христа-младенца сад, |
И много роз взрастил он в нём; |
Он трижды в день их поливал, |
Чтоб сплесть венок себе потом. |
Когда же розы расцвели, |
Детей еврейских созвал он; |
Они сорвали по цветку, |
И сад был весь опустошён. |
«Как ты сплетешь теперь венок? |
В твоём саду нет больше роз!» |
-- «Вы позабыли, что шипы |
Остались мне», - сказал Христос. |
И из шипов они сплели |
Венок колючий для него, |
И капли крови вместо роз |
Чело украсили его. |