きょうは我らが永遠の愛唱歌「荒城の月」の作詞者・土井晩翠の誕生日である、と思って念のため確認すると、生没データは≪1871年12月5日-1952年10月19日≫と出て一瞬自信を失う。
実は生年の西暦1871年が曲者なのだ。その時、日本政府は未だ西暦を採用していなかったので、公式には明治4年だった。そして、暦法はいわゆる旧暦で、土井晩翠の誕生日は≪明治4年10月23日≫ということになり、一安心。
唱歌の世界では、晩翠と言えば「荒城の月」と相場が決まっているようなもので、他には思い当たらない。校歌や市歌の類いは多数作詞している。一般的な唱歌(歌曲)では何を作詞しているかと検索してみると、「日独伊三国防共同盟」が出て来た。詩文は不明。
「春の夜」というのもあるが、これは尺八の曲で、作曲は宮城道雄とある。歌詞は≪あるじはたそやしら梅の、香りにむせぶ春の夜は、朧の月をたよりにて、しのび聞きけんつま琴が、そのわくらばの手すさびに、そぞろに酔へる人心 ~~~≫と紹介されている。
奇妙な情報を得た:
≪箱根の山 : 四部合唱 土井晩翠作歌 ; 瀧廉太郎旋律 ; 下總皖一編作 東邦音樂書房, 1941、 所蔵 東京芸術大学附属図書館 統一タイトル 滝, 廉太郎(1879-1903) --箱根八里(編曲)≫がある。
ミスプリか、誤入力か、はたまた真正な情報か。現物を見れば直ちに判ることだが。