近くの都立大塚病院で、1週間置いて二つのコンサートを聴いた。
(音大声楽専攻生 ピアノ伴奏(男子学生)、指揮無し)30分
1 紅 葉 ソプラノ・ソロ
2 小さな空 テノール・ソロ
3 かやの木山 ソプラノ・ソロ
4 Ombra mai fù バリトン・ソロ
5 Lascia chio pianga ソプラノ・ソロ
6 O mio babbino caro ソプラノ・ソロ
7 花は咲く 混声合唱(6名)
8 ふるさと 会場全員合唱 ソプラノ・ソロとコーダ付き
若い人たちの弾力のある歌声は本当に心地よい。音程などに多少の違和感はあったが、舞台経験を積んで成長して行くだろう彼らの未来に幸あれ。≪6 O mio babbino caro≫で、高音域ではヴィブラートが消えて、純音のようになるのが印象的だった。珍しいことだと思ったのだが、そうでもないのかな。5と6の両ソプラノは、他の4人よりも格上のようであった。
(院内合唱団 混声三部、ピアノ伴奏(音楽教師)、指揮無し) 30分
紅 葉
赤とんぼ
夕焼け小焼け
埴生の宿
モルダウの流れ
川の流れのように
ムーン・リヴァ―
紅 葉 会場全員合唱
開演時間を誤認していたようで、会場に近づくと「紅葉」の歌が聞こえて来た。「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」は凝った編曲だった。簡素な曲を聴かせる工夫を凝らしたのだろう。対して、「モルダウの流れ」は物足りなかった。「川の流れのように」はもともと大曲の風格があるが、力が入っていた。
この合唱団、以前聴いたときに比べ、今回は全体に簡素な演奏に終始した。人数も少なめに思われた。指導者であるピアニストの開頭手術・療養を挟んでの挙行だから、あまり余裕が無かったのだろう。ともあれ、元気お姉さんの復活を祝おう。