きょうは時候用語で≪蟄虫坏戸(蟄虫戸を閉ざす)≫と言うのだそうだ。知らなかった。蟄虫の読み方も判らなかった。検索したら、あるサイトに次のような解説があった:
≪蟄虫坏戸とは、春から夏にかけて、外で活動していた巣籠もり虫たちが、再び土の中に潜って穴をふさぐことをいいます。~春分の前の「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」と対になる言葉です。≫
これを応用すれば、≪蟄虫坏戸(すごもりむしとをとざす)≫となる。また、啓蟄(けいちつ)に対して坏蟄(はいちつ)となる筈だが、慣用だろうか。漢語読みでは、蟄虫坏戸(ちっちゅうはいこ)、蟄虫啓戸(ちっちゅうけいこ)となるようだ。
とにかく、残暑も収まって、土中の虫たちが出入りの穴を塞ぎ、本当の巣篭り体制に入る時期に当たる筈のところ、三十度越えの暑さであった。明日は4度ほど下がるとの予報だが、それでも平年よりは3度ほど高い。この傾向が続くとの週間予報である。体重の回復も遅れそうだ。
回復と言えば、今日見聞した回復あるいは快復の、おめでたい事例を記録しておこう。お年寄り(当方も含む)を主たるターゲットとしたコーヒー付き唱歌の会に偶然参加したのだが、その講師(ピアニスト)先生、司会に促されてご挨拶に立った。何事かと思ったら、この先生、御病気で暫くお休みだったのだ。
その報告をなさったわけで、聞けば大変な大手術を経て、結果的には後遺症皆無の完全復活であった。とにかく元気一杯で、とても病み上がりには見えない。
この先生、実は当ブログにご登場頂いたことのあるお方と判り、またまた驚いた次第。ほぼ4か月前に取り上げた病院コンサートの指導者だったのだ(病院合唱団コンサート~エンタテイナー精神~いまど... 2016/6/5(日))。その時の印象は、ブログでは明記しなかったが、≪随分お元気な人≫だった。極端な言い方をすれば、躁状態?というくらいだった。
そのコンサートの後、激しい頭痛に取り憑かれたという。しばらくは我慢しながら、音楽活動を続けたが、その病院で脳腫瘍と診断された。頭を開いたところ、想定以上の重症で、10時間に及ぶ大手術となった。術前には、様々な後遺症の可能性を聞かされたのだが、結果的には完全治癒で、元通り元気お姉さんとして復帰したというお話だった。