先頃、ウェブニュースに次のような風変わりな見出しが載った:
概要は、“2014年2月21日、中国紙・貴陽晩報によると、めまいと視力低下に悩む青年の大脳には、なんと19匹の寄生虫がいた。彼の大好物のブタの生き血が原因~”ということだ。
特に事件という訳でもなく、人によっては忌避したい話題だろう。脳に寄生虫が入ること自体は、昔から知られており、新発見でもないが、普段話題にならないだけに、多少は人目を惹いたことだろう。
このニュースの記憶が消えないうちに、偶々、面白い英語表現に出会った:
“ have a maggot in one's head [brain]|気まぐれな考えをいだく(▼気まぐれな人間の脳にはうじがいるという迷信から). プログレッシブ英和中辞典(第4版) ”
直訳すれば、“頭(脳)に蛆がいる”だ。“maggot”は“うじ(蛆)”だが、この場合は、蠅の幼虫を指す生物学用語ではなく、類似の形態の虫一般を意味しているのだろう。
上記辞書は“▼気まぐれな人間の脳にはうじがいるという迷信から”と解説しているが、むしろ、脳が寄生虫に冒されて変になる病気の知識が基になったのではないだろうか。つまり、迷信とは決め付けられないと思われる。