東京都豊島区の「区民の歌 としま未来へ」を歌う機会があった。紙切れ1枚(B5)にメロディー譜が載っている物を頂戴したのだが、例によって紛失したので、区のHPからダウンロードした。ついでに、範唱音源もダウンロードした。
広報ページには次のような簡単な紹介文がある:
≪ 区制施行70周年を記念して、「区民の歌」を制作しました。
全国32都道府県から258件(うち区内98件)の応募があり、年齢も12歳から85歳と多岐に渡っています。最終審査並びに作曲を歌手のさだまさしさんにお願いし、完成いたしました。≫
歌詞は近時流行の自由律なので、1番は支障無く歌えても、2,3番になると、1番用のメロディーに上手く嵌らない。適宜自己流に調整を施して歌詞を全部書き込んでみた。それから範唱を聴いたところ、かなりの差異があった。
範唱は、楽譜を適宜修正しながら歌っているのだ。それはそれで問題無い。区の公式音源であるから、区民はその流儀に従って歌うことが期待される。ところが、問題が一つあった。
区の公式発表になる歌詞と異なる部分がある。固いことを言えば、この歌詞は、区の例規集に記載された文書の一部であり、公的拘束力を有するものである。区自身が間違った歌詞を教えたものか、歌手が間違ったのか、いずれにしても食い違ったまま公開しているのは、お粗末なことだ。
別の可能性も考えられる。当初告示した歌詞を事後に改定している可能性だ。改訂の告示が例規集上、別の個所に収録されていれば、一般人には知ることは難しい。真相や如何に。