暑かった。皇居の緑地で37.7℃だったそうだから、街中では39℃くらいにはなっていたと思われる。日陰で吹く風も熱く感じられた。午後の用事を済ませた後、合唱コンクールを開催中の音楽ホール(無料)で一涼みしようと入場したところ、満員の盛況で、辛うじて見つけた上階の席に着いたものの、団扇を手離せない。外よりはマシと観念し、中学生の合唱を聴いた。
聴いたのは6校だけである。直ぐに審査があり、順位の発表があるとのアナウンスを聞きながら会場を後にした。コンクールだから、皆さん上手なのは当然だ。しかし、楽しそうな演奏は一つも無かった。技術的訓練の成果を一所懸命に披露しているだけで、こちらの心に響かない。選曲の所為もあるだろう。それがコンクールというものだ、と言ってしまえばそれまで。
少し真面目に感想を記せば、まず、同じ課題曲を歌うのに、各校の出場人数が10人弱から40人弱までと随分幅の有るのが気になる。それらを同列に評価できるのだろうか。無理だと思うが。同声、混声の並列審査も気になる。
それにしても、中学生の声にしては随分人工的あるいは金属的に聞こえたのは、当方の聴覚が老化したためだろうか。あるいは感性の変化だろうか。それとも、これが当たり前なのか。あの年頃の声は、もっと柔らかく、弾力性を感じさせる筈なのだが、思い違いカナ。
第83回(平成28年度)NHK全国学校音楽コンクール東京都コンクール
中学校の部 本選 8月9日(火)文京シビックホール・大ホール