雑誌≪音楽界≫を復刻版によって順次読み進んできたところ、１９１５（大正４）年８月号に、吉田ちあき作曲「ひつじぐさ」の詞曲を見出した。歌詞は、題名が漢字で“睡蓮”、振り仮名“ひつじぐさ”となっており、七五調４連の一～三節まである。
ソプラノとアルトの四部合唱用に作られている「ひつじぐさ」のメロディーをなぞってみると「琵琶湖周航の歌」にそっくりであることが直ぐに判る。まさに、元歌なのだ。吉田は、その事実を知らないまま早逝したのではないかと想像されている。
「琵琶湖周航の歌」は、現在、作詞：小口太郎、作曲：吉田千秋と表示される。以前は、作曲者不明であったものが、三高及び京大関係者らの調査により、このように判明したものであることが、著作物及びインタネット・サイトで明らかにされている。
また、その歌詞は、英詩WaterLilies を翻訳したもので、２年前に同誌に投稿したと言われるのだが、当方は注意散漫にして、見逃したようだ。いずれ確認するとしよう。当該英詩の出典とされる≪SONGS FOR OUR LITTLE FRIENDS≫は、欧米の図書館でも稀覯書に分類されるようで、我が国内では現物を見ることは叶わないようだ。
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GoodMorn, Sir Snail What Does Little Birdie Say! See The Rain Is Falling SnowFlakes Sea Gulls The Disappointed Friends Two Little Kittens The Silly LittleBaa May Song Water Lilies Ballad Good Night