都知事選挙が終わって、思惑が外れた結果に各政党は狼狽している様子だ。勿論、予測は持っていたに違いないが、余りの惨敗は衝撃になっただろう:
自民 困った、小池氏処分どうする…大差で都知事選当選に
毎日新聞2016年8月1日 21時02分(最終更新 8月2日 01時49分)
自民党が7月31日の東京都知事選で初当選した小池百合子氏(64)の処分を巡って苦慮している。同党などが推薦した増田寛也氏(64)が約112万票の大差で敗れたのは、自民支持層が小池氏に流れたのも一因。強引に処分すれば支持層が離反し、来年の都議選に影響するためだ。
マスコミ他社も大体同じような記事を流しているようだが、当方流に言えば、皆さん、与野党いずれについても体制側の思考パタンに嵌り切っている。
自民党の場合、小池氏の処分をどうするかに焦点を絞っているが、この期に及んでは、処分の対象は党の執行部でなければならない。党の責任者が辞任するとか、、、。彼女の処分をウヤムヤにして幕引きしようと言うのは、彼らの本来取るべき責任から世間の目を逸らし、己が身の安全を図ろうとするものである。マスコミが此のことに気付かないのは、既に支配体制によって飼いならされていることを白状するようなものだ。
ところで、小池氏と自民党との今後の関係だが、予想通り速やかに手を繋ぐ雰囲気である。当然と言えば当然である。かくして、彼女に票を投じた多くの人達が期待した改革は幻に終わるだろう。もともと、彼女が何か具体的な約束をしていた訳ではないから、彼女に寄せた期待は言わば勝手な幻想であった。