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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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区営歌声喫茶~地域定着事業~流離い人定着

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声出しの場を求めて流離い着いたのは、某区立施設の歌声喫茶、午後の1時間半で、途中にやや長い休憩が入る。広い多目的室にテーブル6卓、各6席、他に自由席も随時設けられる。アコーディオン奏者、司会者各1、コーヒー係数名がサービスする。コーヒーは1杯50円。
 
お客さんは年寄りの外、若者、児童、幼児も混ざり、なかなかの賑わいだ。曲目によっては自発的な手拍子、足拍子も入る。地域に根付いた催しのようだ。売上金額を確認する声が聞こえて来た。二千数百円というと、四十数杯は売れた勘定だ。カプセルコーヒーに砂糖を付け、キャンディーも適宜つまんでよい大らかな営業だから、利益は殆ど無さそうだな。
 
アコーディオンの先生も大変だ。備え付けの歌集は歌詞だけの綴りだから、先生の御存知無い歌のリクエストには応えられない。先生もお客さんもうろ覚えというケースもある。それでも皆さん楽しんでいらっしゃる。合唱団との縁が切れてしまった流離い人は、これから区営歌声喫茶の常連になるかも知れない。
 
困るのは、先生の決める音域だ。大体が低めに取るから、バリトン男声には中途半端な音域になる。低音部分は1オクターヴ高く歌うと楽なのだが、それだと高音部分は声が届かない。オクターヴ上げたり下げたりと忙しい。妙な癖が付きそうだ。歌詞カードの正誤が気になるのも困った性分だ。
 
何はともあれ、司会者の冗話も無く、正味1時間ばかり自由に声出しできて、大いに満足の午後だった。帰途はしっかり梅雨に降られたのだが、気象庁のデータでは降水量ゼロである。湿度も八十%台前半だから、実際都心では降らなかったのだろう。内陸の西の方で降水が記録されている。

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