梅雨が明けたような、未だなような微妙な天気が続く。気圧が高めであるのが、梅雨と関係あるのか解らないが、この間の特徴だ。半年前から、この夏は、あまり暑くないだろうと予想しており、当たるか否か、いずれにしろ、結果を見るのが楽しみだ。
蒸し蒸し天気の下、楽譜探索で動き回ると、ただでさえ乏しいスタミナが目立って消耗する。そこでウナギのかば焼きなど頬張れば気力だけでも回復するかと思うが、実行可能性は無い。代って思い浮かぶのは、大伴家持の「嗤咲痩人歌二首」、信時潔の作曲では「痩人を嗤ふ歌二首」:
石麻呂に吾ものまをす夏痩せに良しとふものぞむなぎ獲りめせ
懐事情を睨みながら、実用的な某学食を目指すのが習いとなっている。味噌汁よりは栄養豊富で旨そうな豚汁の誘惑に負ける。しかし、ショーケースの見本と実物とは異なるのが世の常識だということを思い知らされる。
家持さんの遊び心に肖って和歌もどきを捻ってみた:
戯歌二首 具の薄き豚汁掻きて一片の肉見出しし午後に幸あり
年寄りの健やかなれと豚汁の具を減らしたる人の心根