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尋常小学読本唱歌~パリ祭~電気伝導

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文部省の懸賞募集で佳作入選し、めでたく小学唱歌に名を残すことになった「我は海の子」を昨日話題にした。今日7月14日は、その「我は海の子」が登場する教科書≪尋常小学読本唱歌≫発行の日(1910・明治43年)とされている。
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緒言に於いて、≪本書ハ本省編纂ノ尋常小學讀本中ノ歌詞ニ就キ本省ニ設置セル小學校唱歌教科書編纂委員ヲシテ作曲セシメタルモノナリ≫と述べているので、≪尋常小学読本≫の中身を見たいのだが、未だ果たせない。そこに「春ヲ待つ歌」も採録されているのか。採録の時期が異なるのか。
 
参考:
“第2期国定国語教科書『尋常小学読本』12冊 1910(明治43)年1907(明治40)年の「小学校令」改正により、尋常小学校の年限が4年から6年に延長になったこと、1900(明治33)年に制定された字じ音おん仮か名な遣づかい、仮名字体、漢字などに関する規定が1908(明治41)年に削除されたこと、日露戦争を経て帝国主義的時勢になり教材に訂正を要する必要性が出てきたことにより、国定国語教科書も第2期を迎えることとなる。~
文章にも名文(「吉野山」「瀬戸内海」「画工の苦心」など)が多く、韻文にも格調の高い、趣味の豊かな教材「春が来た」「水師営の会見」「我は海の子」など)がいくつもあったが、一面、国家主義的精神高揚のための文学が数多くみられる。
④ 軍国主義的教材(「広瀬中佐」「水兵の母」「靖国神社」「日本海海戦」など)には日露戦争の影響が強くみられる。~(近代日本の教科書の歩み国語.pdf)”
 
世間的には、7月14日はフランス革命の流れの中で、バスティーユ襲撃(1789)や連盟祭(1790)、「ラ・マルセイエーズ」国歌指定(1795)の方が良く知られているようだな。
 

地味ではあるが、科学史上の記念碑的成果が1729年のこの日に上がっている。イギリスのアマチュア科学者スティーヴン・グレイ(Stephen Gray1666 -1736215日)が、電気は長距離を伝わることを確信させる実験に成功したのだ(クラーク著・伊理由美訳「専制君主ニュートン」岩波書店)。

 
グレイは、ファラデー、クーロン、エルステッド、フランクリン、ボルタら史上有名な科学者に先駆けて電磁気現象を確認していた。しかし、科学界の専制君主たるニュートンに睨まれて、その業績は永年、日の目を見なかったとのことである。

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