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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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昼時コンサート~霧と話した~エウリディーチェを失って

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傘を差すまでも無い霧雨を浴びながら、副都心のランチタイムコンサートに行ってきた:
 

419回 愛と風景
ソプラノ小寺彩音/メゾソプラノ松浦恵/ピアノ別府智美

Aプログラム12:05
1 献呈   R.シューマン   [松浦]
2 風をみた人   木下牧子   [小寺]
3 アヴェ マリア   C.グノー   [松浦]
4 郷愁   P.チマーラ    [小寺]
5 ひばり   木下牧子   [二重唱]
 
Bプログラム12:35
1 小さな空   武満徹    [松浦]
2 霧と話した   中田喜直   [小寺]
3 エウリディーチェを失って   [松浦]
   C.W.グルック ≪オルフェオとエウリディーチェ≫から
4 わたしのお父さん    [小寺]
   G.プッチーニ ≪ジャンニ・スキッキ≫から
5 花の二重唱   L.ドリーブ ≪ラクメ≫から   [二重唱]
 
優等生の模範演奏会といったところ。ソツ無くまとめているが、盛り上がりに欠ける憾みがある。歌手二人とも余力を残しての安全運転のプログラムを組んだものか。物足りない印象の主たる原因は、当管理人的には、ソプラノ小寺が(最後の「花の二重唱」を除き)メゾソプラノ松浦とほとんど同じ音域(最高音で1音程度の差)で歌い通したことにある。
 
二重唱は良かった。バランスが上手に取れていた。プロだから当たり前、とは言えない。どの程度、音合わせをするものか。日数としては1日だけかも知れないが、お互いに納得するよう、しっかり時間は掛けるのだろうな。
 
「オルフェオとエウリディーチェ」の全曲CDを図書館に返してから、コンサート会場に向かったところ、如何なるご縁に拠るのか、Bプロの3で「エウリディーチェを失って」が歌われた。全くの偶然に過ぎないとは言え、神秘を味わいたい気分だ。
 
そう言えば、霧雨に濡れた後で、「霧と話した」を、次いで「エウリディーチェを失って」を聴いたのも面白い。

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