≪開店した「弘大カフェ」。手前の庭がオープンテラスになっている=弘前市文京町
(ぶらっと)大学内の洋館カフェ デジタル版から 朝日新聞DIGITAL(2016/06/23)
大学キャンパスにある大正期の洋館で、ゆっくりコーヒーを。
弘前大学(青森県弘前市)にある国登録有形文化財「旧制弘前高校外国人教師館」がカフェに生まれ変わりました。その名も「弘大カフェ」。旧制高校関係の資料を展示していた建物を、市民や観光客の憩いの場にとリニューアル。市内で喫茶店を経営する企業が出店しました。1、2階に計34席。エスプレッソ(410円)やドリップコーヒー(432円)などのほか軽食も。旧制高時代の卒業生、太宰治の文学碑がある庭で味わうこともできるそうです。≫
大学によると、“同館は旧制弘前高に関する資料や写真などを展示していたが、来館者数が低迷。建物の活用策を模索する中で、弘前市役所の隣にある国登録有形文化財「旧第八師団長官舎」に昨年、スターバックスコーヒーが開店したことがヒントになった”という。
前回投稿の資料によれば、同館の復元完成は2004年4月だから、12年間くすぶった末に華々しく脚光を浴びたわけだ。ただ保存するだけでなく、実用に供し、便益を生むのは望ましいことだ。
東京・豊島区の「雑司が谷旧宣教師館」は明治期の木造建築だが、修理・保存しながら各種文化活動に利用している(野外コンサート再び 2007/5/13(日))。
古い知的財産を閲覧させないとか、複写させないとか、硬直的な姿勢が目立つ著作権法の運用にも、このような建設的な改革の風が吹かないものか。