きょう、沖縄慰霊の日、式典で小学生が自作の平和の詩を朗読したそうだ:
≪「ミーンミーン」
今年も蝉(せみ)の鳴く季節が来た ~~~
戦争で帰らぬ人となった人の魂が 蝉にやどりついているのだろうか
~~~
私は思う 戦没者の悲しみを鳴き叫ぶ蝉の声ではないと
平和(ふぃーわ)を願い鳴き続けている蝉の声だと
~~~
希望を込めて平和(ふぃーわ)の願いを蝉とともに叫ぼう
「ミーンミーン」
「平和(ふぃーわ)ぬ世界(しけー)どぅ大切(てーしち)」≫
類想として、早坂暁氏の「生きたくば蟬のよに鳴け八月は」を思い出す(早坂暁②~ヒロシマ~オバマ大統領 2016/5/1(日))。(羽化後の)蝉の儚い命から、人はその喧しい鳴き声に殊更、魂の叫びを聴き取るのだろうか。
歌人、河野裕子(かわの・ゆうこ)最終歌集『蝉声(せんせい)』が広く読まれているそうだ。2010年8月12日、不帰の人となった。享年64。(朝日新聞digital 2011年7月14日):
〈八月に私は死ぬのか朝夕のわかちもわかぬ蝉の声降る〉