今日の昼時コンサートは、フランス歌曲がメインであると判っていたので、行こうか行くまいか、かなり迷ったが、好奇心が勝り、際どいタイミングで出掛けた。到着した時には既に開演しており、当然、立ち見に割り込むことになった。
ピアニストさんも存在を主張するかのように、数曲ソロで弾いた。その一つがラヴェルの作品と紹介された。ラヴェルと言えばボレロと短絡的に連想するのだが、このピアノ曲も、短調なリズムの繰り返しのような印象を受けた。ラヴェルの癖なのか。
新倉のフランス歌曲を聴いて、さすがに発音がきれいだなと言うのが第一印象だ。特に鼻母音が爽快だ。最後の曲は、いわゆるシャンソン風で、聴き易かった。しかし、高音を力強く響かせる部分もあり、やはりクラシック曲であると思わせる。
盛大な拍手に応えたアンコール曲は “Stand Alone”だった。一昨日二重唱で聴いたばかりだ。もう5,6年前のTVドラマ主題歌だが、コンサートの定番曲に仲間入りしたのかな。我が弱小コーラスでも再度取り上げようか。
きょうは出演者の応援団が来ていたようで、盛んに声援が飛んでいた。Brava とか
Brave とかには聞こえなかった。 Bravoはフランス語では何と言うのだろう。機械翻訳によればBon だが。何かフランス語で叫んでいたようだが、知識が無いので記録できない。
立ち見の分際では、プログラムを貰えなかったと愚痴をこぼす資格は無いだろうが、ここのスポンサーが都心の大規模開発を多数手掛ける有力不動産会社であるだけに、椅子席数以上にはプログラムを印刷しないという堅実さには感心する。環境志向企業を印象付ける方針によるものか。それとも、立ち見を歓迎しない無言の意思表示か。