持ち物を整理できない当管理人、今迄に使ったり、使わなかったりした楽譜が膨大な量に上り、もはや収拾が付かない。読まずに山積みの古本、一部はトランクルームに死蔵され、空しく使用料を払い続けている。人生の整理に先駆けて身辺整理をしておかなければならないのに、途方に暮れるばかりだ。
とは言いながらも、時々の必要に迫られて楽譜の山を掻き回すこともある。今日もそうやって、目的物は見付からなかったが、「選挙粛正の歌」と「選ぼうよみんな」の二つの曲が見開きに掲載されたA3の紙一枚が出て来た。どちらも作者名は無いが、1935年と記されていた。。
何故こんな楽譜を所蔵していたのか、心当たりが無かった。ただ、選挙関係の歌を少し調べたことは記憶にあった(選挙~行列~選挙音頭 2009/8/30(日))。とにかく改めて両曲をネット検索した。どちらも北原白秋詩・山田耕筰曲であった。
そこまで来て漸く記憶が蘇ってきた。山田耕筰の歌曲全集を通覧していた際に偶然見つけた面白そうな曲をコピーしたのだった。確か試唱もしている。そんなことを思い出すのに随分と手間暇を要し、脳の劣化に愕然とする。