ひと頃「五十音の歌」を随分歌った(いろは歌~組曲~五十音の歌 2012/7/30(月))。“あめんぼ 赤いな アイウエオ ~ ”と始まる愉快な歌詞は北原白秋の作、曲は下総皖一の作である。≪水馬≫と書いて≪あめんぼ≫と読むことは、この歌で教わった。アメンボは赤い虫らしいことも教わった。アメンボとミズスマシとは別物であることも分かった。
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いろいろ勉強させて貰ったが、アメンボの語源については無頓着だった。ミズスマシとの混同も手伝って、≪ミズ→水、アメ→雨≫の連想が働き、雨に関係するのだろうと漠然と思っていたくらいのものだ。
≪都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」≫の最新号(No.786- 2016年03月18日)が如何にも本当らしい語源説を紹介している:
“~アメンボはカメムシやセミと同じように半翅目(はんしもく)の昆虫です。~
カメムシと聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、においではないでしょうか。~
アメンボの名前の由来にはいくつか説があるようですが、その一つが「飴のようなにおいを出すので『アメ』ンボ」というものです。実際に捕まえて刺激すると、飴のようなにおいがするそうです。カメムシのように嫌なにおいではなく、どちらかというと、よいにおいに感じられそうです。~”
なるほど、と感心するものの、肝腎の“飴のようなにおい”が記憶に無い。そもそも、飴に匂いがあるという認識を持っていなかった。ある解説には“べっこう飴”の匂いと記されている。生家がチャチな和菓子製造卸屋だったから、水飴は嫌というほど扱ったが、匂いの記憶は無い。尤も、生まれつきの鼻炎持ちだから、嗅覚は無いに等しかったのかも知れない。
アメンボの“飴のようなにおい”を実地に嗅いでおきたいのだが、いまどき何処に行けば手に入るだろう。「ズー・エクスプレス」の筆者は
“私もそのにおいを嗅いでみたくて、手でつまんで刺激してみました。しかし、何度やっても飴のにおいを感じられません。私の鼻が鈍感なのか、やり方が悪いのか、それとも累代飼育している個体だったからなのか。謎です。”