先日、高校音楽教科書で英語の勉強もさせられるのかと驚いたばかりだが(Then and Now~高校音楽I~now ... 2016/3/16(水))、音楽科だけの現象ではないことが今朝の新聞に紹介されていた。
朝日新聞 2016年3月19日(土)■広がる英文レッスン 高校教科書、家庭科も数学も
みそ汁の作り方から「青色発光ダイオード」まで、多彩な題材を英語で読ませる教科書がさまざまな教科で次々登場している。18日に検定に合格した高校教科書では、家庭科と数学で英文が初めて使われた。海外でも活躍できる人材育成の求めに応じた形だ ~
もともと、音楽教科書では、楽語、歌詞として英語に限らず外国語が使われていたのだから、地の文にまでそれが及んでも、あまり違和感は無いかも知れない。
日経の記事によれば、“ 今回の検定では英語以外の6科目9点の教科書に英文の記述が盛り込まれた”のだそうだ。英文を読解できなければ数学の問題も解けない時代になるらしい。ある意味、勉強に張り合いが出て来るとも言える。その分、日本語の勉強が疎かにならないことを祈る。
また、英語で完結する外国語教育にならないようにも願いたい。他の主要外国語への関心をも高めるような配慮が望まれる。アメリカ一辺倒の国民を養成されては困るのだ。何事もバランスを失しないことが肝要。
教科書検定については、もっと重大な問題が起きていた。
■「国旗国歌を強制」削除 ~ 「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」とした脚注の一部を削除した ~
時の政権におもねるような記述変更は、いまに始まった事ではないだろうが、近年特に目立つのではないか。営利企業としては、権力者に睨まれることは避けたいだろう。