そこへ、“見かけ上の超光速”なる現象が割り込んできた:
≪見えてきた「超光速噴出流」 巨大ブラックホールから噴出する高エネルギープラズマ「ジェット」~~~ジェットの速度が見かけ上、光の速度を超える「超光速運動」を、ブラックホールから噴出後わずか5光年に満たない地点において検出することに成功しました。~~~超光速運動とはジェットが我々に向かって極めて速い速度(光速の約70%以上)で運動している場合に、観測者にとって見かけ上、光の速度を超えて測定される現象です。~~~今回の観測では光速の約1.1倍を超える超光速運動が明らかになりました。これはジェットが視線方向から20度の方向に傾いている場合なら、実際には光速の80%以上の速度でジェットが運動していることを意味しています。≫
(2016.03.12 © 1996Mizusawa Portal Site, National Astronomical Observatory of Japan)
検索してみると、“見かけ上の超光速”は昔から知られているもので、特に新しい話題ではないことが判った。光学的な錯覚として比較的簡単に説明できるようだ。単なる錯覚で片付けられては、夢が無い。少しは神秘性の余地を残して欲しいような、非合理的な願望を禁じ得ない。