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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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岐阜大学長~我等多望の春にして~われら愛す 

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もう騒ぎは収まったようだが、岐阜大学の学長が卒業式などで「君が代」斉唱をしないと表明し、馳文科相がこれを「恥ずかしい」と批判したことが暫く新聞を賑わした。
 
報道によれば、岐阜大学には前身の岐阜高等農林学校の校歌だった「我等多望の春にして」を愛唱歌として歌う伝統があり、これを続けたいとの意向であるらしい。尤もな気持ちであり、とやかく論う筋合いは無い。文相が「恥ずかしい」と述べた気持ちが不明である。「けしからん」とでも言うなら(当否は別として)解る。
 
推測するに、個々の大学の学内事項に大臣が干渉するかのような直接的な表現はまずいとの配慮があって、奥歯に物が挟まったような、しかし批判的ニュアンスのある「恥ずかしい」になったものか。

「我等多望の春にして」は寡聞にして知らなかったので、検索したところ、ちゃんと岐阜大学のHPに掲載されていて、音源も用意されていた。実に美しい、気品のある歌だ。重々しい「君が代」よりは遥かに卒業式・入学式に相応しい。

イメージ 1 
馳文科相がこの歌詞を知れば、学長批判を撤回するのではないだろうか。
 
“三  聖賢は教ふ 百千度  祈らんよりも 培えと
 
    人世の礎 我等築く  おゝ実に大御宝 我等こそは
  
    我等が誉  誇らなん ”
 
古訓に≪先ず敵を知れ≫というのがあったような。
 
岐阜大学で思い出したのは、その付属小中学校では「われら愛す作詞:芳賀秀次郎、作曲:西崎嘉太郎)を愛唱歌として歌い継いでいるという話である。大学の愛唱歌のタイトルも、漢字ではあるが「我等(われら)~」で始まる偶然の一致が面白い。
 
そして、この「われら愛す」を我が愛唱会が今週2度の発表会で歌うというタイミングの良さに、秘かに悦に入っている次第。


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