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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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健康志向~サイエンスカフェ~二重バランス

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科学趣味から先に申し込んでおいた講話を聴いて来た。
 
17サイエンスカフェ  201625()14:00-15:30
「一緒に考えよう!食事と健康と寿命」 小城勝相教授(放送大学)
東京大学農学部キャンパス・フードサイエンス棟「カフェアグリ101
 無料 *ただし、飲み物(300円程度)は各自ご購入いただきます。
主催:東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター
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≪私たちの周りには食事と健康に関する情報があふれ~~~多くの健康食品も売られています。~食事の栄養バランスに気をつけている方も多いのでは~~でも、ライオンは肉だけ食べていて十分に健康そうです。~~私たちがどんなに食事に気をつけていても、~~~なぜ老化するのでしょうか。~~~健康を維持する体の仕組みを科学的に理解する必要がありそうです。≫
 

健康関連の豊富な統計データや化学反応式などを駆使した濃密な講話を聴くのは、かなりの頭脳労働であった。幸い、きめ細かな配付資料を頂いたので、お話の要点は大体復元可能だ。実生活上有益な知識を個人的な好みでまとめると次の通り:
 
二重バランス:栄養のバランスと食・運動・休養のバランス
糖尿病予防には、薬より生活習慣改善
トクホ(特定保健用食品)は気休め。栄養は食事で摂る。
いわゆる健康食品の科学的根拠は無い。
熱い飲食物を摂らない。
植物起源の食品を多く摂る。
塩分は極力避ける。
肉や魚を含む和食が理想。
動物性(特に肉)脂質は控え目に。
緑黄色野菜はガン抑止に有効。
15分以内の運動は体脂肪削減の効果が無い。
 
雑学的興味を惹いた項目:

 健康増進法(平成十四年八月二日法律第百三号) 第一章 総則 ~
第二条 ((国民の) 国民 (責務))、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない
 
実にユニークな義務規定だ。うかつにも知らなかった。尤も、法律で強制されるまでもなく、自ら望んで努めるだろう。
 

2 ≪酸素O≫は、生きる上で必須、同時に老化・死を準備する分子


いわゆる活性酸素の“わるさ”を指すと思われるが、同趣旨の記述を残した12世紀ユダヤ(だったかな?)の哲学者がいたそうだ。ただし、酸素なる概念は未だ出現していないから、“生かす力も殺す力も同じもの”というような表現で。迂闊にもメモしなかったので復元不可能だ。

 
3 フィンランドでの喫煙男性に対する実験で、β-カロテン摂取は肺ガン発生率を高め、ビタミンEは特別な効果は無かった。緑黄色野菜はすべてのガン予防に効果が有った。
 
一般に善玉と思われているβ-カロテンがガンを促進するとは意外だが、喫煙男性に対する特別な作用があるのだろうか。いわゆる有効成分だけを抽出して摂取するよりは、食品から栄養を摂る方が賢明だということか。
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